白村153キロデビュー!慶大アベックV王手

[ 2010年6月3日 06:00 ]

 東京六大学野球リーグ春季新人戦第2日は2日、神宮球場で準決勝2試合が行われた。第1試合は、今春11季ぶりにリーグ優勝を果たした慶大が法大を4―1で下し、アベックVに王手。慶応(神奈川)時代にドラフト候補として注目を集めた白村(はくむら)明弘投手(1年)が9回に神宮デビューを飾り、最速153キロをマークした。第2試合は、立大が明大を11―8で下し、決勝進出を決めた。

 【慶大4-1法大】3点リードの9回にマウンドに上がった慶大の白村が鮮烈デビューを飾った。1死から8番・平野の4球目に、自己最速を5キロも上回る153キロをマーク。「ボードで見ました。えっ?という感じ。驚いてその後は覚えていません」。150キロ以上を3度記録し、1安打無失点で締めた1年生右腕は半信半疑の表情だった。

 昨春は慶応のエースとして甲子園に出場。65年のドラフト開始以降では、同校から初の直接プロ入りかと注目を集めたが、悩んだ末に「4年後でも遅くない」と進学を決意した。今春は投げ込み過多で右肩を負傷。リーグ戦には間に合わず、31日のリーグ優勝パレードで清掃係を務めた悔しさを、新人戦にぶつけた。試合を見守った江藤監督は「153キロ?間違いだろ。白村は精神が伴えば恐ろしい投手になるよ」と今秋以降の活躍に期待を寄せた。

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2010年6月3日のニュース