割り切った松坂「四球出すなら打たれた方がいい」

[ 2010年6月3日 12:16 ]

アスレチックス戦に先発し7回途中で降板、ベンチでハイタッチするレッドソックス・松坂

 【レッドソックス6―4アスレチックス】大リーグでは6回3失点以下なら、勝敗にかかわらず「クオリティースタート」と評価する。松坂は6回2/3を3失点。10安打1死球ながら、無四球で先発の役目を果たし、4勝目を挙げた。

 「上体に頼った投げ方になってしまった」と反省した前回は、5回に押し出しを含む5四球。教訓を生かし「積極的にストライクを取っていこうと思った」という。その姿勢は3点を失った1回から表れていた。

 連続二塁打で先制を許し、4番のスズキには2ストライクからの3球目、高めのスライダーを左翼にたたき込まれた。少しずつ甘く入ったところを長打されたが「フォアボールを出すくらいなら打たれた方がいい」と割り切った。

 「下半身の使い方を少し変えた」という2回以後は球威、制球ともに質を上げた。4回から6回にかけては打者9人を連続して、2球で2ストライクに追い込むなど、無駄球をなくして試合をつくった。7回2死から死球と中前打を許して交代を告げられたのは消化不良だろう。それでも以前から「球数を減らし、長い回を投げたい」としていた課題をクリア。今後につながる内容となった。(共同)

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2010年6月3日のニュース