クルーン万全機動力封じ!バント処理特訓

[ 2008年10月30日 06:00 ]

汗をぬぐうクルーンの練習着の下には割れた腹筋が!

 巨人は29日、11月1日に初戦を迎える日本シリーズへ向け、東京ドームで全体練習を行った。練習前には投手、野手別に1時間のミーティングで、みっちりと西武対策。パ・リーグ王者の機動力を防ぐことが日本一への近道として、守護神マーク・クルーン投手(35)が自主的に守備練習を行うなど、入念な対策を行った。

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 午後2時開始の全体練習が始まる30分以上も前。東京ドームにクルーンの声がこだました。ブルペン捕手と通訳を相手に約30分、バント処理の練習を敢行。汗をたっぷりかいた守護神は「時間が空いていたし、フィールディングの練習をしたかった。気持ちもだんだん上がってきたよ」と充実感を漂わせた。
 大一番へ向け、この日からミーティングが開始された。投手と野手、1時間ずつ行われたその内容について、伊原ヘッドコーチは「特別なことはない。トップを出さないことが一番。向こうも(鈴木)尚広を出したら嫌だけど、こっちも片岡を出さないようにしないと」と説明した。
 西武は今季、両リーグトップの198発をマーク。長打力はもちろんだが、50盗塁で盗塁王に輝いた片岡が相手投手のリズムを狂わせた。チーム全体でも107盗塁、715得点はリーグトップ。長打に機動力を絡めた野球でパを制しただけに、まずはその足攻を封じることが狙いだ。クルーンはもちろん、投内連係ではミスをした投手に容赦なく厳しい声が飛ぶなど、ピリピリムードで対策が練られた。
 原監督は「用意周到にして戦うということ。4つ勝つことだけに集中する」。30日のミーティングでは、相手の先発投手陣の分析が行われる予定。備えあれば憂いなし。万全の仕上げで6年ぶりの日本一奪回を目指す。

 <グライシンガー 初舞台へ準備>グライシンガーが22日のCS第2ステージ中日戦後、初のブルペン調整。「コントロールを意識した」という投球で初舞台へ準備を整えた。今季の西武戦は2戦2敗、防御率14・00と相性は最悪だが「状態が良くない時だった」と意に介さず。リーグトップの107盗塁を誇る機動力も脅威だが「過剰な意識はしない」と自信満々だった。

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2008年10月30日のニュース