涙、涙の大田「ありえない…」

[ 2008年10月30日 19:07 ]

 「あこがれの先輩である辰徳さんの下でプレーできる。ありえない…。何か運命的なものを感じる」。念願だった巨人からの1位指名に、大田(神奈川・東海大相模高)の表情が崩れた。

 高校通算65本塁打の大型遊撃手。10年に1人とされる逸材は、東海大進学の路線を変更して一躍、ドラフトの主役となった。だが、意中の球団以外に指名された場合は進学する可能性もあった。
 待機した学校内ではドラフト会議のテレビ中継を見られず、野球部関係者が電話で実況。同校の門馬監督によれば、原監督が当たりくじを引いた瞬間には、目にうっすらと涙を浮かべていたという。大田は広島県福山市の中学時代に野球教室で指導を受けて以来、原監督に心酔している。「巨人に入団できることに感謝している。1軍で一緒に野球がしたい。バットスイングの速さを見せたい」とプロとしての生活が待ち切れない様子だ。
 巨人では三塁手にコンバートされる可能性がある。「プレッシャーはあるが、初心に戻って挑戦したい。巨人の三塁といえば、長嶋、原、大田となるのが夢」と思いをはせた。

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2008年10月30日のニュース