進化続く若きレイズ 敗れても「最高の年」

[ 2008年10月30日 16:51 ]

 ワールドシリーズでレイズはフィリーズに1勝4敗で屈したが、かつて「弱小」と言われたチームが「強豪」に変ぼうを遂げた印象的なシーズンだった。

 ヤンキース、レッドソックスなど強豪がひしめくア・リーグ東地区で、昨季リーグ最低勝率の最下位から一躍初優勝。プレーオフに入ってもホワイトソックス、レッドソックスを破ったチーム力は、間違いなくリーグ最強だった。
 基本プレーを徹底させ、常にやる気を起こさせるように若手を育成してきたマドン監督。就任3年目にして走攻守にまとまったチームを築き上げた。
 年俸総額で30チーム中29位。一部のベテラン選手を除き、FAや年俸調停資格を得る選手は少数だ。スターンバーグ・オーナーは「ほぼ全員が残るだろう。来年も97勝できるか疑わしいが、同様のシーズンを期待している」と話した。
 「負けたことで終わりではなく、これが本当の始まりだ」。試合が終わった直後、マドン監督は全選手を集めそう話したという。シーズン終盤にはプライス、ペレスら新人が台頭し、長期離脱のバルデリも復帰。チーム力はさらに上がった。
 「自分たちはまだ若いチーム。最高のものを得た最高の年だった」。岩村の言葉通り、進化を続けるレイズ。来季も目が離せない存在になるのは間違いない。(共同)

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2008年10月30日のニュース