下柳2回持たず、金本落球…阪神惨敗で1差

[ 2008年9月20日 22:06 ]

 【神1-9巨】首位阪神の惨敗だった。2位巨人との直接対決は、1回の攻防が大きな明暗を分けた。

 阪神は先頭の赤星が安打で出塁し、平野が送って1死二塁。今季何度も得点してきた攻撃の形をつくり上げた。さらに今岡の四球と金本の死球で満塁。だが、ここから決められない。鳥谷が初球を打って一邪飛に倒れ、関本も内海の変化球にあえなく空振り三振。岡田監督も「1回に点取れとったらなあ」と嘆いた。

 一方、先発の下柳も安打、犠打と巨人打線に同じ形をつくられた。小笠原に四球を与え、ラミレスには高く浮いた3球目を軽々とスタンドまで運ばれた。痛恨の3ラン。息つく余裕もなく李スンヨプに連続本塁打。2回にも小笠原に2ランを浴び、この回途中で降板した。
 下柳が5回を持たなかったのは今季3度目。ただ、2回を持たず降板したのは、2005年8月19日のヤクルト戦で1回1/3でKOされて以来だった。左腕は「きょうはおれ一人悪い。みんな頑張ってくれたのに」と大敗の責任を背負い込んだ。

 緊張の糸が切れたのか、2番手の阿部が危険球で退場し、5回には珍しく金本が落球した。岡田監督は完敗かの問いに「そりゃもう」と言葉少な。まだ優位ではあるが、ゲーム差は1。いよいよ追い込まれた。

続きを表示

2008年9月20日のニュース