怒りこらえる落合監督 中日 リーグV消滅

[ 2008年9月20日 19:50 ]

4回、マウンドに集まる中日・落合監督(左端)と先発の川井(左から2人目)ら

 【中日0-10広島】昨季日本一の中日は20日の広島戦(広島)で敗れ、リーグ優勝の可能性がなくなった。中日は残り13試合に全勝しても75勝64敗5分けで勝率5割4分。阪神と巨人の上位2チームによる直接対決が残っているため、両チームがそれ以外のカードに全敗した場合でも、どちらかが中日の勝率を上回ることが確定した。

 中日は無残な敗戦で、優勝の可能性が消えた。前日は21歳の斉藤にひねられ、この日は20歳の前田健にプロ初完封を許した。今季10度目の零敗で、投手陣は10失点。引き揚げる選手にファンから罵声が浴びせられた。

 4回の1死一、三塁、5回の1死一、二塁を生かせず、それ以外は走者も出せなかった。落合監督は口調こそ冷静だったが「悔しくないのかね、うちの連中は。そういうのがにじみ出るプレーが一つもない」と怒りをこらえていた。

 昨季53年ぶりの日本一を達成し、今季は「完全制覇」を目標に掲げてきた。その夢が破れ、クライマックスシリーズへの出場も危うい。就任以来、常に優勝を争ってきたチームに、指揮官は「勝つ喜びは知ってるんだろうが、負ける悔しさは知らない。野球をやる以前の問題」と寂しさをにじませた。

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2008年9月20日のニュース