【柔道】高藤直寿「ずっと畳の上で生きていきたい」今後は指導者の道 オンラインサロン開設の計画も

[ 2026年3月9日 19:04 ]

引退会見で質問に答える高藤直寿(撮影・田中 和也)
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 柔道男子60キロ級東京五輪金メダルの高藤直寿(32=パーク24)が9日、東京都品川区のパーク24グループ本社で会見を行い、第一線を退くことを表明した。

 「柔道選手として一区切りつけたことを報告します」とあいさつ。「昨年の講道館杯で負けた時にロサンゼルス五輪は厳しいだろうなと思い、諦めたくない気持ちもあったけど現状を見て無理だと思った。その後グランドスラムで後輩が勝つのを見てうれしかったので、もう選手として戦うべきではないと思ったし“もう負けたくない”という思いもありました」と決断に至った経緯を明かした。「柔道のプロとして“勝てない自分に価値はない”と思ってここまでやってきた。勝てなかったのでプロの選手として失格だなと思った」。20歳で世界選手権初出場初優勝を果たし、世界のトップを走り続けてきた高藤らしい引き際だった。

 約25年間の競技人生を振り返り「僕にとって柔道は自分の道。常に柔道が道をつくってくれてその上を歩いてきた」と表現。現役選手としての第一線は退くものの「今後もずっと畳の上で生きていきたい」と柔道に携わり続ける意向を示した。具体的には、所属先のパーク24で男子コーチ及び女子アドバイザーとして指導者の道を歩む。「パーク24柔道部みんなの夢をかなえるサポートをしていきたい。指導というよりサポートという形でいろいろなアドバイスをしていきたい」と抱負を述べた。

 また、オンラインサロンを開設する計画もあるという。「ジュニア選手向けにスポーツメンタルトレーナーの資格を取ったので勝つためのマインドセットとかを。今年中にはスタートしたい」と明かした。全ては柔道界のため。「柔道界を盛り上げるために何でもやっていきたい。僕にしかできないこともあると思う。柔道の人気を復活させたい」と熱く語った。

 栃木県下野市出身の高藤は7歳で柔道を始め、小学生時代から全国優勝を何度も経験。神奈川・東海大相模高3年時には全国高校総体や世界ジュニア選手権で優勝。グランドスラム(GS)東京大会にも出場し3位に入った。東海大2年時の2013年に初出場の世界選手権で優勝。2016年リオ五輪では銅メダルを獲得した。その後は2017、2018年と世界選手権を連覇し、永山竜樹とのし烈な代表争いを制して2021年東京五輪に出場。悲願の金メダルを獲得した。2022年には世界選手権で日本男子史上最多タイとなる4度目の優勝。しかしその後は優勝から遠ざかり、2024年パリ五輪の出場を逃した。昨年11月の講道館杯は3回戦敗退。これが現役最後の公式戦となった。

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