【ジャンプ】二階堂蓮、逆転ジャンプ幻に…3回目飛躍で2位浮上も、悪天候で打ち切り日本6位 

[ 2026年2月18日 04:50 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪  ジャンプ   男子スーパー団体(ヒルサイズ=HS141メートル) ( 2026年2月16日    プレダッツォ・ジャンプ競技場 )

競技打ち切りとなり、腰に手をやる二階堂(左)(AP)
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 男子スーパー団体(ヒルサイズ=HS141メートル)が16日に行われ、小林陵侑(29=チームROY)と二階堂蓮(24=日本ビール)の日本は6位だった。悪天候のため最終3回目の途中で打ち切りとなり、2回目までの成績で順位が確定する“異例決着”となった。2人一組で争う新種目で、日本は二階堂が131・5メートル、131メートル、小林陵が129メートル、130メートルを飛んで合計535・2点。オーストリアが優勝した。

 イタリアの雪が、結末を狂わせた。3回目の飛躍で日本を2位に引き上げた二階堂は、強く降り始めた大雪の中、小林陵のスタートを待っていた。だが、日本を含む2番手の上位3人を残して3回目のキャンセルが決定。まさかの幕切れに会場は騒然。二階堂は、ぼう然と立ち尽くした。

 「ディス・イズ・オリンピック。そう思うしかない。悔しさを通り越して、むしろ前向きになっています」

 今大会メダル3つの二階堂が、この日も圧巻の飛躍を見せた。6位でバトンを受けた3回目。138・5メートルをマークし順位を押し上げた。だが、その飛躍も幻となった。規定で「最終ラウンドがキャンセルされた場合、1回目の結果が最終結果となる」と定められている。五輪初開催の今競技は3ラウンド制のため、2回目までの結果が正式記録となった。

 エース小林陵は無念さをにじませる。後輩が2位でつないでくれたバトン。「“俺ゲー”だな」と、いつでも飛べる態勢で待機していた中での無情の決定だった。「悔しいっすよ、飛びたかった」。皮肉にも決定後に雪はやんだ。「気象レーダーを見れば分かったのに」と唇をかみながらも、「決まったこと」と静かに受け止めた。

 前回北京大会で金、銀メダルを獲得した小林陵にとって、二階堂の台頭は待ち望んだものだった。直近7季のW杯総合ランクでトップ10入りを果たしている日本勢は小林陵ただ一人。孤高の戦いを続けてきた。その背中を追い、「超えなきゃいけない存在」と強烈に意識してきたのが二階堂だった。今季の同ランクは2位と3位。令和版「日の丸飛行隊」が、金メダル候補として臨んだ一戦だった。

 雪による中断を乗り越え、日本が団体金メダルをつかんだ98年長野大会の再現はならなかった。それでも、自然と向き合う競技の厳しさは、誰よりも本人たちが理解している。戦いを終えた2人はさまざまな思いをぐっとのみ込み、笑顔で抱き合った。

 《原田雅彦氏「こういうドラマもある」》日本選手団の副団長を務める原田雅彦氏は「最後は残念だったが、ジャンプ競技ならではの勝負のつき方かなという感じ。こういうドラマも、やはりあるんですよね」と心境を明かした。98年長野五輪のジャンプ団体金メダリストで、この日は会場で見守った。男子スーパー団体でジャンプ競技は全日程を終了。「今回のジャンプ陣の活躍は素晴らしかった。ぜひ胸を張って帰ってきてほしい」と選手をねぎらった。

 ▽長野五輪ジャンプ団体(98年2月17日)VTR 日本(岡部、斉藤、原田、船木)は吹雪による視界不良の中で飛んだ3番手・原田が79.5メートルと失速したこともあり、1本目を終えて4位。その後、悪天候で中断したが、25人のテストジャンパーが吹雪の中で飛んで成功したことにより競技再開。2本目は1番手の岡部が137メートルを飛んで1位に浮上し、原田が汚名返上の137メートルジャンプでリードを広げ、最後は船木の125メートルで金メダルを獲得した。

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