【スノボ】ビッグエア女王・村瀬心椛 スロープスタイルは涙の銅 1大会複数メダル獲得は日本初

[ 2026年2月18日 23:53 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第13日 スノーボード   女子スロープスタイル決勝 ( 2026年2月18日    リビーニョ・スノーパーク )

<ミラノ・コルティナ五輪 スノーボード女子スロープスタイル決勝>涙の村瀬心椛(右)(撮影・小海途 良幹)
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 大雪により一日延期された女子スロープスタイル(SS)決勝が行われ、ビッグエア(BA)金メダリストの村瀬心椛(21=TOKIOインカラミ)が銅メダルを獲得した。スノーボードで1大会複数メダル獲得は日本初となった。五輪初出場の深田茉莉(19=ヤマゼン)がこの種目日本勢初の金メダルを獲得した。

 予定より一日前倒しで実施された15日のSS予選は2位通過。試技1回目で決勝進出をほぼ確実にし、2回目には決勝を想定したルーティンを試していた。決勝では試技1回目でキャブダブルコーク900などをきっちり決め、79.30点で首位発進。深田に抜かれて迎えた2回目は、技の難度を上げて転倒した。

 最後の3回目にフロントサイド・トリプルコーク1260で「10.00点」を叩き出すなど85.80点まで得点を伸ばしたものの、深田には届かず。最後は前回女王サドフスキシノット・ゾイ(24=ニュージーランド)にもかわされた。目指していた個人2冠はならず、競技後は涙を流したが、表彰台で大会キャラクター「ティナ」を取り落とすと笑みを浮かべた。

 昨年4月、自身のインスタグラムに上げた1本の動画が話題となった。雪の斜面を勢い良く滑り降り、そのままポンド・スキミング(池の水面滑走)。対岸の大木に衝突寸前で板を切り返し、見事に事なきを得た。ビッグエアに比べて、本格的にスロープスタイルの練習をする環境がほとんどない日本。シーズンオフ直後はスノーボードの原点と言えるバックカントリーに必ず出かけ、自然を相手に対応力を磨いてきた。

 この時に見せた「トゥー・ターン(かかとでの切り返し)」と呼ばれる技術。本人は「木を避けるために入れた。女の子では難しい。水の上と雪の上では全然(感覚が)違うので。でもできちゃった」と解説する。北京五輪後からトレーニング指導してきた佐藤義人氏も「バランスの精度とリアクションスピードは相当上がっている」と太鼓判を押す。技から着地、着地から次の技へ。技術はもちろん、対応力や判断力も重要なスロープスタイルでも、世界で戦える技術を身に付けてきた。

 毎年1月に開催される冬季Xゲーム。今年のスロープスタイルでは黒の革ジャンにえんじのニットというファッションで銀メダルを獲得。今大会中も「スロープスタイルの方が気持ちが上がる。個性、スタイル、表現したい滑りが出せる」と語った種目で、スノーボーダー村瀬心椛を表現した。

 ◇村瀬 心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日生まれ、岐阜市出身の21歳。4歳でスノーボードを始め、13歳で出場した18年5月のXゲームのBAで初出場初優勝。22年北京五輪のBAで冬季五輪の日本女子最年少メダルとなる銅メダルを獲得。昨年3月の世界選手権BAで金メダル、SSで銀メダルを獲得し、今大会はBAで金メダルを獲得。W杯通算8勝。家族は両親と妹で強化選手の由徠(ゆら)。レギュラースタンス。

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