【スノボ】銀の長谷川帝勝 左膝半月板損傷だった…「曲げるのも痛くて五輪はきついかなと不安だった」
ミラノ・コルティナ冬季五輪第13日 スノーボード 男子スロープスタイル決勝 ( 2026年2月18日 リビーニョ・スノーパーク )
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男子スロープスタイル(SS)決勝が行われ、五輪初出場の長谷川帝勝(たいが、20=TOKIOインカラミ)が銀メダルを獲得した。14年ソチ大会から五輪種目となったスロープスタイルでのメダルは日本人初となった。ビッグエア(BA)銀メダルの木俣椋真(23=ヤマゼン)は11位だった。
長谷川との主な一問一答は以下のとおり。
「ホッとしたというか、たぶん時間が経つにつれて金メダルじゃなかった悔しさっていうのはすごい出てくると思うんですけど、1本目と2本目で自分の“タイガスタイル”を全開で出せたっていうのはうれしくて。でも、自分のことを信頼、期待してくれてた人たちや、皆さんもこの4年間自分を追い続けてきてくれたので、何か恩返ししたい部分はあったんですけど、今年の表彰台がまさかのスロープ、オリンピックのスロープスタイルっていうのはすごい、努力を続けてきて本当に良かったなとも思うし、努力が報われる瞬間を大勢の方がいる中で手にできたっていうのはすごいうれしく思います」
――ロデオを入れたり構成を予選から変えた。
「結構賭けではあったんですけどジャンプ全部変えて、走らなかったら詰みな部分はあったんですけど、今日練習もすごいたくさんあって、なおかつ結構走ったので、自分の板が。だから変えて良かったなっていう部分もあるし、予選のスコアとかジャッジの傾向とかを見て、コーチとちょっと相談して、やっぱロデオを入れるべきなんじゃないかと思って。全く入れる気なかったんですけど。最後のロデオ12(トゥエルブ)は自分の代名詞でもあるし、タイガスタイルを象徴するようなロデオ12でもあるので、それを組み込んだ上でこの結果はすごいうれしく思いますね」
――表彰台からの景色は。
「やっぱ他の大会とは違ってすごい、メディアも多くてすごい新鮮な気分ではあったんですけど。若干緊張してた部分もあって、あんま覚えてないっちゃ覚えてないんですけど。あんま粗相もできないんで、とりあえず大人しくしとこうって待ってました」
――大人しくしてたんですか?
「何したらいいか分かんなかったっていうのもあるんですけど、なるべく大人しくしとこうと思って、自分のメダルを汚さないように。自分のメダルもそうだし、ビッグエアでは(木村)葵来、(村瀬)心椛、(木俣)椋真がメダルを取って、スノーボードの飛躍になるような結果を残してくれたんで、彼らの結果を自分が汚すわけにはいかないので」
――日本はスロープでもやれるっていうのを世界に示せた。
「本当にそうだと思いますね。ここ数年で見たらジャッジの傾向とかも変わって日本人が全く表彰台立てないような状況になったんですけど。去年とかもたぶん誰一人、表彰台乗れてないと思うんですけど、その中で日本人初となるスロープスタイルメダリストになれたっていうのはすごい自信にもなったし、でも正直まさかここで乗るとは思ってなかったので、人生何があるか分かんないなっていうものもありますね」
――体調不良をずっと抱えていて、取材の場でも言えないことあったと思うんですけど、ぶっちゃけ何があったんですか?
「メダル取ったら言おうかなと思ってたんですけど、テレビとかの前では言ってないんですけど。練習しすぎて膝に水たまっちゃって。半月板損傷って言われたんですよね。もう膝曲げるのも痛くて、日常生活も足引きずって歩いてて。その時はもうオリンピックきついかなとも思って、出れたとしても自分の最大限のパフォーマンスできるかどうか不安ではあったんですけど、(1月中旬の)ラークス(のW杯)ぐらいから徐々に痛みが引き始めて、たぶん水が抜け始めたというのもあるんですけど、そこから“あ、滑り込めるわ”と思って。今日まで時間はかかったっすけど、ブランクを払拭するためにひたすら滑り込んだっていう感じです」
――それはいつぐらいから?
「膝の痛みは(昨年10月下旬からの)オーストリアの遠征の中盤にあったんですけど、たまにある痛みだったんで大丈夫だろうと思ってたんですけど。(11月下旬からの)中国遠征の時も正座とかすると痛くて。それでも大丈夫だろうと思ってたんですけど、中国の決勝でたぶんたまっちゃったというか、もう無理だろうなみたいになっちゃって」
――右ですか?左ですか?
「左ですね。なんかオリンピックシーズンにいつもケガしてたし、今年もこうなるのかとも思うし。でも今までこんだけ頑張ってきて、そこでケガすんのかとも思ったんですけど。でも、それも何か一つ意味のあるものなのかなとも思うし、自分を成長させるきっかけになるものなのかなと思ったんで。実際それが自分の成長するきっかけになって、なおかつメダルを取れたっていうのは普通に取るよりも大きい銀メダルだったんじゃないかなと思ってて。自分が思ってるよりも、そこらの結果よりも深いものなんじゃないかなと思います」
――加えて下痢とかもあった。
「こっち着いた瞬間に熱出して、下痢して、体調崩して“うわ、ようやくたどり着いたのにまだこういう試練があるんだ”と思って腹立たしいなとも思ったんですけど。でもそういう山あり谷ありを経てここまで谷を登ってこれたんで。それができたのは応援してくれてる人、自分がスノーボードをしたいって思うようになった原点の人たち、トレーナーやスタッフ、両親だったり友達だったり、そういう人たちの思いや期待とか信頼に支えられてここまで来れてると思うので、本当に自分だけで取った銀メダルじゃないと思うんで、そこにもすごい感謝したいなと思います」
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