【スノボ】平野流佳 号泣4位…メダルに1点届かず、取材対応は一言がやっと 五輪初のトリック成功も

[ 2026年2月14日 05:46 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第8日 スノーボード   男子ハーフパイプ決勝 ( 2026年2月13日    リビーニョ・スノーパーク )

<ミラノ・コルティナ五輪 スノーボード男子ハーフパイプ決勝>号泣する平野流佳(右から2人目)(撮影・小海途 良幹)
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 スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、W杯種目別総合3連覇中の平野流佳(23=INPEX)が2度目の五輪出場で4位に終わった。11日の予選は不利な1番滑走で5位通過。決勝では技の難度と精度を上げて、すべての試技でフルーメーク。3度とも転倒した4年前のリベンジを果たしたものの、表彰台に1点届かず、大粒の涙を流した。

 悔し涙が止まらなかった。日本チーム全員での集合写真。泣きじゃくる平野流はスタッフに抱えられてチームに合流した。

 報道陣の取材を受けるミックスゾーンにも泣きながら登場。「ありがとうございます」と一言だけ口にし、会場を後にした。

 試技1回目で五輪初のトリプルコーク(TC)1440のコンボ(2連続)を成功させ、フルメーク。90.00点と最高のスタートを切った。試技2回目は3つめのトリックの着地が少しずれたものの、耐えてフルメーク。1回目と同じ90.00点とした。3回目は91.00点と得点を伸ばしたものの、表彰台には1点足りず。納得がいかない表情で引き揚げていた。

 ウインタースポーツとは縁遠い大阪出身だが、両親の影響でスノーボードを始めると、その魅力にどっぷりとハマった。普段は寡黙でシャイな性格も、ひとたび雪に触れればその表情は生き生きとした。小4で初めて草大会に出場。その頃に出会ったのが生涯の友人であり、ライバルとなる同学年の戸塚優斗だった。

 「出会った頃から、めっちゃ飛んで、回っていた。その頃には、もうセブン(2回転)をやっていた。勝てないと思った」。その後は冬になればもう1人の選手と3人で山ごもりし、民宿などで寝泊まりしながら練習に明け暮れた。ただどんなに努力しても、常に戸塚は前を行っていた。プロになったのも、シニアの大会で結果を残し始めたのも、高難度のトリックに成功したのも、全て戸塚が先だった。

 それでも一歩一歩自分のペースで、そして虎視眈々(たんたん)とトップに上り詰めた。戸塚にはないものを磨こうと、レギュラースタンスよりも高得点が出やすいスイッチバックやキャブの技をひたすら磨いた。2人が小5頃から指導する青木亮さんは言う。「前回の五輪の段階で、優斗や(平野)歩夢の正統派と戦っても勝てないという話をした。同じ土俵で戦うより、スイッチバックやキャブを強化しよう、と」。昨秋には世界で初めてトリプルコーク(TC)1440のコンボ(2連続)に成功。キャブTC1440という唯一無二の武器を持つ平野流だからこそできる芸当だった。

 初出場だった22年北京五輪は、決勝3本で一度もメークできずに12位。この4年間はトリックとともに対応力にも磨きを掛け、22~23年シーズンからハーフパイプ男子では史上初となるW杯種目別3連覇を達成した。4年前とは格段に上の心技体を身に付け、盟友と再びそろって出場した五輪の舞台に立ったものの、あと一歩届かなかった。

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