【スノボ】“19歳の異端児”山田琉聖が銅メダル獲得!「高回転化」の風潮にあらがう独自路線で快挙

[ 2026年2月14日 04:50 ]

ミラノ・コルティナ冬季五輪第8日 スノーボード   男子ハーフパイプ決勝 ( 2026年2月13日    リビーニョ・スノーパーク )

<ミラノ・コルティナ五輪 スノーボード男子ハーフパイプ決勝>1回目を終え喜ぶ山田琉聖(撮影・小海途 良幹)
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 スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝が行われ、五輪初出場の19歳、山田琉聖(チームJWSC)が銅メダルを獲得した。11日の予選はスイッチバックサイド・ダブルアーリーウープ・ロデオ900を繰り出して3位通過。決勝でも独創性あふれるパフォーマンスで92.00点をマークし、表彰台をつかみ取った。

 試技1回目にフルメークし、92.00点でトップに立った。試技2回目は3つめのトリックで転倒して3位に後退。フルメークの3回目は92.00点と伸ばせなかったが、見事にメダルを確保した。

 昨年12月、米コロラド州コッパーマウンテンで開催されたW杯第2戦。小さなパイプで他の選手が高回転の大技を打てずに苦しむ中、山田は独創的なルーティンを滑りきり、94.50点を叩き出してキャリアW杯初優勝を果たした。「ついに、という感じ」。足かけ3年かけて誰もマネできないルーティンを完成させ、初五輪への道を大きく切り開いた。

 5歳でスノーボードを始め、10歳の時にW杯のため「車で20分くらい」の距離にある、さっぽろばんけいスキー場にハーフパイプができたのを機に競技を開始。中学校時代、左手首や肩を骨折したことがターニングポイントになった。

 雪から離れた期間、同世代の競技映像を見ている中で「ルーティンが一緒。ワンパターン化していた」と気づいた。高回転トリックも魅力だが、スノーボード本来の楽しさやスタイルが失われていることに気づいた。雪上復帰後は「人と違う技をやろう」と決意。国母和宏、中井孝治ら北海道の先輩たちが得意としていた「マックツイスト」の習得を皮切りに、独創的な技をこだわって習得してきた。

 マックツイストに、アーリーウープロデオ…。山田の採点表にはトリプルコーク1440や1620(4回転半)はないが、他の選手にはない技名も並ぶ。「(競技前の)ルーティンはない。音楽もあまり聴かない。(服は)好きなシルエットはあるけど、そこまでこだわりは持っていない」という19歳にとっての唯一のこだわりが、スノーボード。高回転化の潮流にあらがうように独自路線を突き進み、五輪の舞台でも異彩を放った。

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