熱海富士と付け人の蒼富士「2人とも準優勝でしたね…」悔しさの中に充実感 ともに戦い抜いた15日間の絆

[ 2026年1月25日 21:29 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2026年1月25日    東京・両国国技館 )

<大相撲初場所千秋楽>押し出しで蒼富士(左)を破る旭富士 (撮影・西海健太郎)
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  首位の3敗で千秋楽を迎えた西前頭4枚目・熱海富士(23=伊勢ケ浜部屋)は、優勝決定戦で大関・安青錦(21=安治川部屋)に首投げで敗れて惜しくも賜杯を逃した。

 熱海富士の付け人の序ノ口・蒼富士(22=伊勢ケ浜部屋)はこの日、熱海富士と同学年の旭富士(23)との同部屋優勝決定戦に臨んだ。立ち合い思い切り当たっていくも、さすがに力の差は歴然。部屋の稽古で関取衆よりも強いという“史上最強の新弟子”に一方的に押し出された。「胸を借りるつもりで行きました。(神奈川・旭丘高の)先輩と決定戦できたことが一番です」。満員の場内からは両者への声援が飛び交い「お客さんがたくさんいてうれしかった」と貴重な経験に感慨深げだった。

 そして蒼富士はすぐに熱海富士のいる西支度部屋へ。優勝が懸かった兄弟子のサポート役に従事した。公私ともに仲が良く、熱海富士が絶大な信頼を寄せている存在。序ノ口優勝決定戦の前には、付け人業務よりも優先して「自分の取組に集中してていいよ」と気遣ってくれた。

 熱海富士が初めて優勝決定戦に進出した2023年秋場所、蒼富士は9日目に左膝に重傷を負って途中休場。翌場所も熱海富士は千秋楽まで優勝を争ったが、どちらも現地で立ち会うことができず家のテレビ越しに見るしかなかった。「熱海関は優勝争いの最中でもケガした自分に一番寄り添ってくれた。毎日のように電話をくれた」。それから2年以上が経ち、熱海富士は再び優勝決定戦の舞台へ。「自分が付いている時に優勝してほしい」という蒼富士の願いは実現しかけたが、わずかに届かなかった。

 「自分が勝っていれば熱海関も優勝できたかな」と悔しがる蒼富士と、「2人とも準優勝でしたね…」と無念の思いを口にした熱海富士。2人そろって優勝決定戦に進出できたのもまた何かの縁。悔しさの中に、最後まで一緒に戦えた充実感がにじんでいた。

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