交通遅延で力士たちも大混乱…取組延期の特別措置「事前に連絡があった場合は…」不戦敗にならず

[ 2026年1月16日 19:13 ]

大相撲初場所6日目 ( 2026年1月16日    東京・両国国技館 )

両国国技館
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 交通機関の遅延によって力士が取組時間までに到着できないアクシデントが起きた。この日早朝、JR東海道線内で発生した停電の影響により、山手線や京浜東北線が運転見合わせに。午前8時頃から常磐線も運転に遅れが生じたため、常磐線沿線の茨城県内に部屋を構える二所ノ関部屋と式秀部屋の一部の力士が取組時間に間に合わなくなってしまった。

 序二段4番と三段目1番の計5番に、取組時間を延期させる特別措置が取られた。場内には「交通機関遅延のため、到着次第取組を行います」というアナウンス。序二段4枚目・貴正道(二所ノ関部屋)と同2枚目の醍醐山(伊勢ノ海部屋)の取組は午前11時30分頃に行われる予定だったが、実際に土俵に上がったのは午後1時前だった。貴正道は二所ノ関部屋の最寄りのひたち野うしく駅から乗車した直後に運転見合わせとなり、午前11時頃に三河島駅に着いたところで移動手段をタクシーに切り替えて国技館へと向かった。取組には見事勝利。「電車の中に長い時間いたので逆にリラックスできた。焦っても仕方ないと思っていた」と悪影響はなかった。

 三段目70枚目の古田(二所ノ関部屋)と同72枚目の龍葉山(時津風部屋)の取組も1時間以上の延期を経て午後1時前に行われ、電車の影響を受けない“徒歩通勤”の龍葉山が勝利。従来の取組時間の約10分前に相手が到着していないことを知ったという。「びっくりした。序二段で取組が遅れているのを見てこういうこともあるんだな、と思っていたらまさか自分の相手もだったとは」。既に取組前のウオーミングアップは終えていたが、一度まわしを締め直してもう一度アップして取組に備えた。

 この日、取組時間延期の特別措置が取られた交通トラブルの“犠牲者”は、序二段・大当利(式秀部屋)、阿見大心(二所ノ関部屋)、冨蘭志寿(式秀部屋)、貴正道(二所ノ関部屋)、三段目・古田(二所ノ関部屋)の5人。そのうち冨蘭志寿と貴正道の2人は勝利。急いで取組に向かった側も、長時間待っていた側も、結果的にそれほど勝敗に影響はしなかったようだ。

 二所ノ関部屋の幕下以下力士で最も番付が上の東幕下15枚目・花の海は、予定通り午後2時15分頃の取組に間に合った。部屋を出る前から交通トラブルは把握しており、最初から最寄りのJRひたち野うしく駅ではなく車でつくば駅へ。つくばエクスプレスで両国方面へと向かい、いつも通りの時間に到着できた。

 取組の進行を司る若者頭たちは、力士の到着を確認するため花道や支度部屋を右往左往。極めて異例の事態に「頭が痛くなってくる…」と混乱した様子だった。昨年秋場所には力士が寝坊による遅刻で不戦敗となる珍事があったが、今回は不可抗力のやむを得ない事情ということで例外。「事前に連絡があった場合は取組の時間を遅らせる」というルールが適用された。

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