【ラグビー大学選手権】明大 7季ぶり14度目の日本一 関東大学対抗戦に続き29季ぶり2冠達成

[ 2026年1月12日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権決勝   明大22ー10早大 ( 2026年1月11日    東京・MUFG国立 )

<明大・早大>終了のホイッスルと同時に大喜びの明大フィフティーン(撮影・篠原岳夫)
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 明大が早大を22―10で下し、7季ぶり14度目の大学日本一に輝いた。関東大学対抗戦と全国大学選手権の両方で優勝するのは、神鳥裕之監督(51)が4年生だった96年度以来、実に29季ぶり。対抗戦黒星で始まったシーズンの途中からCTB平翔太主将(4年)を中心にミーティングを増やし、個々の能力に加えて団結力をさらに高めたことで悲願の頂点へとたどり着いた。

 明大フィフティーンの歓喜の声とともに、神鳥監督の体が高々と3度宙を舞った。就任5季目で監督として初めての胴上げ。過去2度の決勝ではいずれも帝京大に苦杯を喫していただけに「怖かったですね」と笑いながら「一番大事な試合で、一番強い相手に最高のパフォーマンスを見せてくれた学生たちに感謝。今までにない経験をさせてもらえて喜びでいっぱい」と万感の思いを込めた。

 日本一を懸けた「早明決戦」は6年ぶり。4万3489人の観衆を集めた大一番へ「All connect(チーム全員でつながる)」を掲げて臨んだ。前半からプレッシャーをかけ続け、攻撃陣はSO伊藤龍がけん引。FWとBKが一体となったディフェンスで試合を優位に進め、早大のFB矢崎やSO服部らの突破を許さなかった。CTB平主将は「フィールド外も含めて一つになって戦えた」と胸を張った。

 今季はマイナスからのスタートだった。対抗戦開幕直前の昨年8月、20歳未満の部員による飲酒が発覚。開幕戦では筑波大に12年ぶりの黒星を喫し、同年11月の慶大戦では2点差の辛勝。「日本一を目指す上であんなプレーでは駄目だ」とメンバー外からの厳しい声もあり、危機感を強めた。それがきっかけになり平主将を中心に、それまでは個々の能力に頼るが故にほとんど行わなかったという選手間ミーティングを本格的に導入。時には4時間にも及ぶ議論を重ね、試合で想定外のことが起きた時の対処法や、自分たちの強みを明確化した。

 神鳥監督はミーティングの重要性を感じていながらも「私がやれと言ったら良い話し合いにはならない」とあえて指示せず待ち続けた。選手たちの自主性を信じて見守り、対抗戦の帝京大戦前には、ホワイトボードから長時間話し合った形跡を感じ取ると「このチームは面白くなる」と確信。「良いことも悪いこともたくさんあった分、絆が深まっている。この過程が学生の成長を加速させた」と目を細めた。

 決勝に向けたゲームプランは約3時間熟考。「想定外のことを想定内にする準備」が実った。今季のチームスローガンは「完遂」。試行錯誤を繰り返し、最高の形でやり遂げた。

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