【フィギュア】坂本花織 伊藤みどり以来の快挙 全日本有終V5に歓喜の涙「もう、やり切った」

[ 2025年12月22日 05:00 ]

フィギュアスケート全日本選手権最終日 ( 2025年12月21日    東京・国立代々木競技場 )

<フィギュア全日本選手権最終日>女子フリー、演技をする坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 女子では、ショートプログラム(SP)首位の坂本花織がフリー154・93点、合計234・36点を出し、伊藤みどり以来5人目となる5連覇を達成。3大会連続となる来年2月のミラノ・コルティナ五輪出場権を獲得した。大会終了後にフィギュア全種目の代表12人が発表され、女子で3位の千葉百音、4位の中井亜美も初の五輪出場が決まった。

 泣いて、笑って、また泣いた。今季限りで引退する坂本にとって、これが最後の全日本。演技前は不安のあまり涙を流したが、圧倒的な滑りのスピードと豊かな表現力を見せ、計7本のジャンプも決める圧巻の内容でフィニッシュ。万雷の拍手を浴びながら笑顔を浮かべ、優勝が決まったキス&クライでは歓喜の涙を流した。

 「もう、やり切った。その一言」。非公認ながらSP、フリー、合計点と今季世界最高をそろえた。伊藤みどり以来、女子では史上5人目となる5連覇を達成。「ひそかに狙っていた」という、日本女子初となる3度目の五輪出場を決めた。

 初めて出場した12年前の全日本。ソチ五輪の代表選考を兼ねた舞台に13歳で臨み、シニアの選手と戦って15位になった。その大会で優勝したのが鈴木明子。SPで「愛の讃歌」に乗って舞う姿に魅了された。「それまで何かを見て感動することはなかったけど“こんな素敵なプログラムを滑れたら、絶対に素敵なレディーになれる”と」。その思いはずっと胸に秘めていた。

 最後のシーズン。憧れ続けた曲をフリーで演じると決めた。「引退の年にこんな素敵なプログラムを滑れたら素敵やなって思っていて。いざ、この年になって使えて、めっちゃうれしい」。初めて全日本を経験してから、世界選手権を3連覇。五輪も2度出場した。順風満帆ではなかったが、25歳となり、大人の女性としての輝きを放った。

 「何をするにも三日坊主だった私が、スケートだけはこんなにも長く続けられた。人生、虹色だなと思う」

 22年北京五輪は団体で銀メダル、個人で銅メダルを獲得。3度目の大舞台となるミラノ・コルティナでは「団体と個人で銀メダル以上」を目標に掲げる。本当の集大成となる地でも、歩んできた人生の全てをぶつける。

 ≪コーチ「120点」≫幼少期から指導を続ける中野園子コーチも坂本の演技を称えた。緊張感あふれるフリーを大きなミスなく滑り切り「今日は120点。私にはできません」と精神力の強さに脱帽。普段は厳しい言葉を掛けることも多いが「切羽詰まったところで力を出し切れる人はなかなかいない。彼女が偉かった」と賛辞を惜しまなかった。3度目の出場で最後となる五輪に向けては「(演技を)もうちょっと完璧にしてほしいし、できると思う」と期待を口にした。

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