【テニス】ジャパンオープン会場に初の「リカバリールーム」誕生 西岡良仁も絶賛「凄いクオリティ」

[ 2025年9月24日 07:00 ]

テニス木下グループ・ジャパンオープン第1日 ( 2025年9月24日    東京・有明テニスの森公園 )

西岡良仁が要望などを伝えて誕生した「リカバリールーム」
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 試合までの空き時間に、カラダもココロもしっかり休めたい――。そんなプレーヤーたちの要望をかなえる施設が、今年のジャパンオープンで初めてお目見えした。提供するのはリカバリーウエア「BAKUNE」を展開するウエルネスブランドの「TENTIAL」。大会に出場する世界ランキング151位の西岡良仁(29=ミキハウス)へ試合用ウエアを提供している縁から、同社としても初めての試みが実現した。

 テニスの大会では通常、1つのコートで1日4~5試合が組まれる。第1試合の開始時間は決まっているものの、第2試合以降は前の試合の進行次第。屋外コートであれば当然、天候にも左右される。男子シングルスが5セットマッチとなる4大大会ではさらに流動的となり、自分の出番が何時何分になるのか、待ち時間をどう過ごすかは、選手にとって悩みの種だった。

 「僕の前の試合は、絶対に長くなるジンクスがある」という西岡にとっても、会場入り後に試合までどう過ごすかは、長年抱えてきた課題だった。ホスピタリティ施設は年々重視されており、4大大会など上位カテゴリーの大会ではリラックススペースは用意されているものの、盲点となっていたのが仮眠を取る場所だという。

 「大会によっては寝る場所がない。みんな(トレーニング)ジムにマットを敷いて寝ている。椅子で寝るのは若干大変なので…」。そうした現状を西岡が同社に相談し、要望を伝えた上で、今回のリカバリールームが誕生した。大会前、メインコートの有明コロシアムと目と鼻の先の距離にある別棟2階に設けられた同所を訪れた西岡も、「凄いクオリティで、他の選手も驚くと思う。いろんなニーズに応えられると思う」と大きくうなずいた。

 リカバリールームの広さは約300平米(軽食エリアの100平米を含む)。室内は照明が落とされ、同社製のアロマが戦いの場にいる選手の心を解きほぐす。入ってすぐのスペースにはベンチや小上がりが設けられ、部屋の中心部には囲いのある5箇所のパーソナルスペースが。さらに奥には遮光性と遮音性のあるカーテンで完全に仕切ることができ、最新機能の枕、肌掛け、マットレスを備えた寝室も3箇所設けれた。10~15分程度の仮眠から、1時間を超えるような熟睡まで、あらゆるニーズに応えられる部屋に仕上がっている。

 同社のプロジェクト・マネジメント・オフィス所属で、責任者の相川和也氏は、「リカバリールーム、空間コンディショニングのような施設の設置は初めての取り組み」と話す。西岡からは「仮眠ができて、多様なニーズに応えられるようにしてほしい」と要望があったそうで、全体的に曲線が多く取り入れられたデザインや、鎮静効果があるとされる青やアースカラーを積極的に取り入れることで、要望に対応。「選手に満足していただいて、パフォーマンスが上がったと言っていただけるような空間ができたと思うので、反応を見たい」とフィードバックを心待ちにしている。

 スポーツ界でもホスピタリティの向上は年々高まりを見せており、今後も同様の施設があらゆる競技会で採用されるポテンシャルを秘めている。相川氏も「現状で明確な予定はない」というものの、同社としても新たな事業として取り組んでいく考え。得られた知見を販売商品にフィードバックすることで相乗効果も期待され、「アスリートのコンディショニングの意識、意欲の高さをベースに商品開発をして、実績を作って一般(商品)化していく。どんどんスポーツの領域に食い込んでいきたい」と展望を示した。

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