福部真子「菊池病」を公表したワケ「認知が進めば、少しでも生きやすい世界に…」

[ 2025年9月16日 08:00 ]

女子100メートル障害準決勝に出場した福部(撮影・木村 揚輔)
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 国立競技場で行われている世界陸上の女子100メートル障害準決勝が15日に実施され、2大会ぶりの出場となった日本記録保持者の福部真子(29=日本建設工業)は13秒06で1組7着となり、決勝進出を逃した。

 不完全燃焼に終わり「今季最悪の走りをしてしまった」と言いつつも「よく頑張ったと自分を褒めてあげたい」と涙を流した。昨年秋、首のリンパ節が腫れて発熱と激痛が伴う原因不明の病「菊池病」を患っていることが判明。「ベッドに2週間ずっといた」「どうなっていくのか分からない」という苦しい状況を強いられた。自然治癒を待つしかなく「一歩進んでは三歩、四歩下がっての繰り返し」だったと振り返る。

 その事実を昨年12月に自身のSNSで公表した。福部のもとには、さまざまな声が届いたという。

 「やっぱり、理解してもらえない人が多いというのが印象的で。進級できなかったりとか、会社を辞めさせられたりとか、そういう声も届いて。私はたまたま学生でもなければ、毎日出勤しなくちゃいけない立場でもなく競技に専念させてもらえる環境だから、自分がしんどいと思った時にすぐ横になれたり、体調を整えることにフォーカスできるけど…。そうじゃない人がたくさんいて、そういう人にとって菊池病の認知が進むことが、その人たちが少しでも生きやすい世界になるんじゃないかなと。そう思えたので、公表して良かったと思います」

 病気と闘いながら努力を重ね、周りのサポートもあって8月に参加標準記録を突破。自国開催の大舞台にたどり着き、そして走り抜いた。

 「菊池病の方がどれだけ世界陸上を見てくれたかは分からないですけど、1人でもいいんですよ。私が頑張っていることが、何か生きる活力だったり、もう少し頑張ろうかなとか。菊池病じゃない人も、こういう病気なんだなと調べてもらうことが第一歩だと思うので。もっともっと認知度が高まれば、菊池病の方が過ごしやすい社会になると思う。早く特効薬を作ってほしいです(笑い)」

 涙、そして笑顔とともに自身2度目の世界陸上を戦い終えた。

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