【世界相撲】団体戦は15年ぶりアベック優勝!男子は3連覇、女子は久々の奪還 世界に示した日本の国技

[ 2025年9月16日 08:38 ]

世界相撲選手権で団体優勝を果たしたジュニア男子(前列左側)、ジュニア女子(前列右側)、シニア男子(後列左側)、シニア女子(後列右側)=日本選手団提供
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 世界相撲選手権が14日、タイ・バンコクで開催された。大会最終日のこの日は、5階級に分かれた個人戦と3人制の団体戦が男女それぞれ行われた。個人戦で男女合わせて金メダル3個、銀メダル2個、銅メダル4個を獲得。団体戦は男女ともに日本が制し、2010年以来15年ぶりのアベック優勝を成し遂げた。男子は3年連続19度目、女子は15年ぶり3度目の優勝となった。日本選手団は16日朝、羽田空港に帰国した。

 男子団体戦は、先鋒が重量級優勝の竹内宏晟(26=三重県)、中堅は無差別級2連覇の池田俊(23=ソディック)、大将は軽重量級3位の三輪隼斗(30=ソディック)。優勝した昨年と全く同じ最強の布陣で臨んだ。初戦はドイツを3―0、準々決勝はブラジルを3―0と危なげなくベスト4進出を決めた。準決勝はモンゴルと対戦。先鋒・竹内が鋭い立ち合いから一気に前に出てメンドサイハンを押し出し、中堅・池田が押し込んでおいての左突き落としで軽重量級優勝のバドラルを退けて勝負を決めた。さらに、大将・三輪が立ち合いで左前ミツを引いてもろ差し速攻の寄り切り。日体大の11年後輩にあたるバヤルボルドを下して3―0で締めた。決勝は、初めての決勝進出となったジョージアと対戦。先鋒・竹内が強烈な右おっつけでアクバディアを一気に押し出し、中堅・池田がカティスカティをもろ差しから寄り切って勝負を決めた。大将・三輪はチコラーゼの激しい突っ張りを顔面に浴びて突き出しで敗れた。

 重量級優勝の竹内と無差別級優勝の池田は個人団体通して全勝。全て中堅で勝負を決め、1―1の大将戦に無類の強さを発揮することでおなじみの“守護神”三輪まで回さなかった。先鋒の竹内は「後ろの2人を信頼していたので、何も考えずに自由にやろうと思った」とのびのび取ってチームに勢いを与える白星で貢献。中堅の池田は「去年は(決勝のウクライナ戦で)負けて大将にプレッシャーをかけてしまったので、今年は大将まで回さないと決めていた。有言実行できてよかった」と振り返った。大将の三輪は「前の2人が強いので、1―1で来たら頑張ろうと思ったけど、勝ってきてくれるだろうとも思っていた。心強いメンバーに恵まれた。本当に頼もしかった」と感謝。日本選手団主将でチーム最年長の30歳は「良い成績を持って帰れてうれしい」と喜びを口にした。

 女子団体は、先鋒が阿部なな(金沢学院大附属高2年)、中堅は無差別級3位の久野愛莉(26=立飛プロパティマネジメント)、大将は重量級3位の後藤なぎさ(鳥取城北高3年)。ジュニアの部でも団体優勝に導いた高校生2人に経験豊富な久野を加えた布陣で臨んだ。初戦はイタリアに3―0で快勝。準決勝もブラジルに3―0と危なげなく勝ち進んだ。もう一つの準決勝では、3連覇を狙ったウクライナがアメリカに敗れる波乱。1―1の大将戦で、重量級3連覇のベレゾフスカが中量級選手のスモールウッドに足取りで敗れた。

 日本は決勝でアメリカと対戦。先鋒・阿部がもろ差しからの左下手投げで先制し、中堅・久野が左四つから寄り倒しで敗れて1―1の大将戦にもつれ込んだ。大将・後藤は前日のアジア選手権と世界ジュニア選手権にも出場しており、2日間でこれが16試合目。それでも連戦の疲れは一切感じさせず、相手の動きをよく見て土俵下まで吹っ飛ばして優勝を決めた。

 女子団体はジュニアの部で8連覇しているが、シニアの部での優勝は2010年以来15年ぶり。その間は8大会で準優勝5回、3位3回と上位進出を続けながらもなかなか頂点に届いていなかった。久々に世界一を奪還し、今年はアジア選手権、世界ジュニア選手権、世界選手権の団体戦男女計6部門全てで日本チームが優勝。日本が誇る国技の強さを、改めて世界に示した。

 ▽男子団体戦
優勝 日本
2位 ジョージア
3位 モンゴル
3位 ウクライナ

 ▽女子団体戦
優勝 日本
2位 アメリカ
3位 ウクライナ
3位 ブラジル

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