【スキー】高梨沙羅 蔵王で樹氷の保護活動「自然の中で競技させてもらっているので」

[ 2025年8月31日 01:10 ]

山形・蔵王で植樹活動を行った高梨沙羅(撮影・前川 晋作)
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 ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(28=クラレ)が30日、山形・蔵王で行われた植樹イベントに参加した。自身が発起人となり、スノースポーツを次世代に残すために雪山の自然環境を守るプロジェクト「JUMP for The Earth」の一環。温暖化などの影響で減少している樹氷を復活させるために、標高1400メートル付近のオオシラビソの稚樹を採取して山頂付近(標高約1700メートル)に植樹した。

 山頂付近へ登っていくにつれ、枯れたオオシラビソが目立っていた。高梨が約45人の参加者とともに植樹活動を行った地点は、酷暑の8月とは思えない気温17度。冷たい雨が降り、強い風が吹き付けており、体感温度はもっと低かった。薄着だった高梨は凍える寒さの中「なんでこんな格好で来ちゃったんだろう」と苦笑い。それでも、雨にも負けず風にも負けず最後までやり遂げた。「こんなに重労働だとは思わなかった。貴重な体験をさせてもらった。悪天候の中、最後までできてよかった」。ミラノ・コルティナ五輪の開幕まで半年を切った時期でも、環境保護活動に力を入れ奮闘した。

 「蔵王はゆかりのあるところ。上の方で(樹氷になるオオシラビソが)こんなに枯れているとは思っていなかった。この光景を見てショックだった」。試合で何度も訪れていた蔵王の現状に驚いたことから、今回の活動につなげた。「自然の中で競技させてもらっているので、山を守っていくことが身近なところで大事。小さなことかもしれないけど、みんなで植樹することに意味がある。後世につなげていきたい」。スキー選手として、環境保護への思いも強く持っているようだ。この日は、植樹活動に参加した地元の高校生らと交流する場面も。「スキージャンプを知ってもらえるきっかけになれば」と競技普及への思いも口にした。

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