初優勝の琴勝峰「まだまだ挑戦者の立場」も、次の目標は年内に三役昇進 初金星の前夜も回想

[ 2025年7月29日 04:30 ]

<琴勝峰一夜明け会見>優勝から一夜明け、報じる本紙(大阪版)を手に笑顔の琴勝峰(撮影・椎名 航)
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 大相撲名古屋場所で初優勝した東前頭15枚目の琴勝峰(25=佐渡ケ嶽部屋)が千秋楽から一夜明けた28日、名古屋市西区の同部屋で会見した。千秋楽は1差で追う安青錦を下し、新会場のIGアリーナで37人目(38回目)の平幕V。ようやく開花した大器は、幕内上位への躍進が予想される秋場所(9月14日初日、両国国技館)、その先の三役昇進へ意気込みを示した。

 初優勝から一夜明け、琴勝峰は「まだ“自分が優勝したのか?”という感じですね。事実としては分かってるんですけど、不思議な感じ」と穏やかな表情で振り返った。ただ周囲の反響は大きく、約200通の連絡が来たという。まだ返しきれていないというが、寡黙な25歳は「次の場所もある。浮かれずに自分のやるべきことをやっていきたい」と自らに言い聞かせるように話した。

 激動の15日間。場所中は寝られない日もあった。2連敗後に破竹の10連勝をマークし、迎えた13日目の新横綱・大の里戦の前夜。混戦となった優勝争いの先頭に立つ緊張感から「夜はちょっと寝られなかった。寝られそうになるまで音楽を聴いていた」という。それでも土俵上では持ち味の馬力を発揮し、初金星につなげた。

 千秋楽では心が揺らいだ瞬間もあったという。負ければ優勝決定戦となる安青錦戦。取組前は「優勝がチラつくということはあった」と言い、最後は「無理にあらがわず、緊張するのはしょうがない」と意を決して土俵に立った。横綱、大関の器と期待され、紆余(うよ)曲折を経て入門から46場所目でたどり着いた悲願。「いろんなうれしさがあるけど、相撲人生においては一番だと思う」と喜びをかみ締めた。

 来場所は東前頭15枚目から大きく番付を上げることが予想され、年内の三役昇進も見えてきた。会見後には色紙に「三役」と目標を記した。「まだまだ挑戦者の立場。地力をつけて、もっと厳しい相撲が取れるようになりたい」。25歳の大器は浮かれることなく、淡々と番付を駆け上がる。 (中村 和也)

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