サニブラウン強行出場へ 1週間前に股関節骨挫傷も「子供たちのために走らなきゃいけない」

[ 2025年7月4日 04:30 ]

陸上日本選手権 きょう4日開幕

「第109回日本陸上競技選手権大会」前日練習 練習するサニブラウン・ハキーム=3日、国立競技場 (代表撮影)
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 9月の世界選手権東京大会代表選考会を兼ねた陸上日本選手権がきょう4日から東京・国立競技場で行われる。前日会見に出席した男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(26=東レ)は股関節の負傷を明かしつつ強行出場する。今季ベストが10秒31と調子が上がらず満身創痍(そうい)だが、重要な代表選考会のスタートラインに立つ。

 サニブラウンの表情は硬かった。冒頭「先月26日にアクシデントがあった。先日病院に行き、股関節右上部の骨挫傷と言われた」と切り出した。練習中に体勢を崩して負傷。数日たっても痛みは引かず、今でも足を上げる動きは全て痛みを伴う。精密検査を受けた結果、全治3週間。医師からは安静を勧められたという。

 満身創痍だが、強行出場を決めた。「せっかく見に来てくださっているお客さまや応援してくれている子供たちのために走らなきゃいけない。できる限りの準備をして臨む」。プロアスリートとして、逃げるわけにはいかなかった。

 昨夏のパリ五輪準決勝で9秒96を出し、参加標準記録の10秒00を突破。だが状態の上がらない今季ベストは日本人29位タイの10秒31に沈む。日本勢トップの17位につける世界ランキングでの代表入りが現実的だが、3位以内で即時内定となる選考会を重要視。回避する選択もあったが「日本選手権にしっかり出場して、やるべきことをやる決断をした」と力説した。

 3大会連続入賞の懸かる世界選手権への影響も必至だが、覚悟を持って号砲を待つ。「走ってみなければ分からない。できる限りの出力をしっかり出して走る」。日本屈指のスプリンターが意地の走りを見せる。 (大和 弘明)

【泉谷“二刀流”で代表だ】
 男子110メートル障害で23年世界選手権5位入賞の泉谷は走り幅跳びとの二刀流に挑戦する。「2種目で代表を勝ち取れるように頑張りたい。障害は13秒0~1台、幅跳びは標準記録(8メートル27)突破が目標」と意気込んだ。110メートル障害ではパリ五輪5位の村竹が代表権を獲得しており、自身含め参加標準突破者3人で2枠を争う。「リスクもあるけど、やりたいからやっている。自分にしかできないことを追求したい」と前向きに語った。

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