元白鵬退職のワケ 協会と見解の相違、照ノ富士親方の下で働く屈辱受け入れがたく…アマ相撲界への転身か

[ 2025年5月31日 04:05 ]

優勝パレードの準備をする照ノ富士親方(左)と宮城野親方(撮影・藤山 由理)
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 大相撲の元横綱・白鵬の宮城野親方(40)が30日、式典参加のためモンゴルへ出発する前に成田空港で取材に応じ、日本相撲協会へ退職届を提出した件について、否定しなかった。6月2日の臨時理事会で宮城野部屋の取り扱いについて協議される見込み。退職が正式に決まれば、9日に宮城野親方が東京都内で記者会見を開く方向で調整が進められている。

【担当記者が解説】
 今年の春場所後に行われた定例理事会。その中で旧宮城野部屋の処遇に関して話し合いが行われなかったことが全ての始まりだった。宮城野親方は部屋閉鎖から1年が経過したのに、議題に上がらなかったことに大きく失望。親しい人間や後援会関係者らに退職をにおわす発言をしていたことが報じられ、同親方の周囲が慌ただしくなった。

 宮城野親方は「1年で終わると思っていた」という。しかし、そもそも八角理事長(元横綱・北勝海)以下執行部は「謹慎期間」を1年には設定しておらず、双方には見解の大きな相違が存在した。

 もうひとつの大きな理由は照ノ富士親方(元横綱)との関係だ。伊勢ケ浜部屋の師匠である伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は7月の名古屋場所前に定年を迎え、そのタイミングで師匠が照ノ富士親方に入れ替わる。モンゴル出身力士の先輩と後輩との対立が表面化した17年の横綱・日馬富士による貴ノ岩への暴行事件以来、犬猿の仲ともいわれている間柄。部屋付き親方でいる以上は6歳下の新師匠の下で働くことは優勝45回の大横綱には受け入れがたい屈辱だ。宮城野親方は「転籍」を懇願したが、一門内での調整も不調で、執行部の見解も当然「ノー」。今後協会側が転籍を認めるなど譲歩すれば撤回の可能性もなくはないが、既に宮城野親方の相撲界への思いは薄いという。

 宮城野親方は最近、アマチュア相撲界などと密接な関係を築こうと動き出しているという。近い将来、世界レベルの格闘技大会のサポートなどを中心に新たな人生を歩むことになりそうだ。 (相撲担当キャップ・黒田 健司郎)

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