最愛の妻へ涙、涙のあいさつで感謝伝える 元琴恵光の引退相撲に約280人がはさみ

[ 2025年5月31日 20:14 ]

<琴恵光引退尾車襲名披露大相撲>由香利夫人(右)に蝶ネクタイを直してもらう元・琴恵光の尾車親方(撮影・郡司 修)
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 昨年の夏場所限りで現役引退した元幕内・琴恵光の尾車親方(33)=本名・柏谷充隆、宮崎県出身、佐渡ケ嶽部屋=の引退相撲が31日、東京・両国国技館で開かれ、競泳の3大会連続の五輪メダリスト松田丈志、弟弟子の大関・琴桜ら約280人がはさみを入れた。この日は「琴恵光最後の一番」では弟弟子の大関・琴桜と対戦。激しい攻防の末にこん身の力を振り絞って右すくい投げで勝利し、大きな拍手を贈られた。

 断髪式では気丈に振る舞っていたが、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)から大銀杏を切り落とされると目頭を熱くさせた。あいさつでは、妻の由香利さんへの感謝を口にすると涙が止まらない。「いつも明るく、思いやりのある人で、どんなときも…」と話すと言葉に詰まった。そして「私の気持ちも穏やかにしてくれる存在です。相撲中心の生活でしたが 変わらず支えてくれたこと本当に感謝しています。これからも音返してしていけたらと思います。いつもありがとう」と感謝の言葉を伝えた。祖父で元十両の松恵山の存在も大きかったという。「いつも心の中で祖父と一緒に土俵に上がって、闘っているような気持ちで取り組んできました」と述懐した。

 1メートル76、129キロ。力士としては小兵の部類に入る。ケガなどもあって相撲人生は順風満帆ではなかったが、家族、師匠、部屋関係者、後援会関係者、故郷宮崎の人達の支えもあり、不屈の闘志で幕内まで昇進。「きょう、この土俵から見る景色は一生の宝物です。きっと一生忘れることのない大切な思い出になりました」と熱いメッセージを送ると話すと万雷の拍手が止まなかった。

 2007年春場所初土俵。宮崎県出身としては戦後3人目、1974年の金城以来44年ぶりの幕内力士となった。幕内在位29場所で最高位は東前頭4枚目だった。

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