【卓球】早田ひな 言葉とともに振り返る激動のパリ五輪15日間 「金メダルを獲るまで私は燃え尽きない」

[ 2024年8月11日 07:30 ]

<パリ五輪 卓球女子団体決勝>銀メダルを胸に笑顔の(左から)平野、早田、張本美(撮影・小海途 良幹)
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 卓球女子日本代表、早田ひな(24=日本生命)のパリ五輪が終わった。

 東京大会は補欠としてチームを支え、3年間の努力の末に日本女子のエースに登り詰め、迎えた初の五輪。混合ダブルスは1回戦敗退、シングルスは銅メダル、団体は銀メダルという結果となった。

 金メダルも期待された混合でまさかの初戦敗退。続くシングルスは準々決勝で左手首付近の痛みが発症した。懸命の治療で銅メダルを手にし、患部をテーピングで固定したまま戦った団体では平野美宇(24=木下グループ)、張本美和(16=木下グループ)と力を合わせて銀メダルを獲得した。

 7月27日の混合ダブルス1回戦から始まった激動の15日間。早田自身の言葉とともに振り返る。
 
 ・7月27日
 張本智和(智和企画)とのペアで臨んだ混合ダブルス1回戦で北朝鮮ペアに敗戦。「男子選手の威力が思っているより凄かった。自分が攻めても倍にして返されたり、北朝鮮の選手が凄いなっていうのを感じた」

 ・7月28日
 シングルス1回戦に勝利して自身の五輪初白星。「(昨夜は)しっかり寝られた。(混合ダブルスは)負ける原因があったし、相手には勝つ理由があったので。引きずることはなかった」

 ・8月2日
 左手首付近に痛みを抱えて臨んだシングルス準決勝で世界ランク1位・孫穎莎(中国)にストレート負け。「どこまで勝負するかっていう感じだったけど、さすがに限界を感じた。(3位決定戦へ)自分を信じて頑張りたい」

 ・8月3日
 シングルス3位決定戦でシン・ユビン(韓国)を4―2で下して銅メダルを獲得。「まさか、神様にこんなタイミングでいじわるされるとは思わなくて。でも、JOCの方や日本のみなさんが最後まで支えてくれて、プレーできるところまでもってきてくれた。この状況で獲った銅メダルは、金メダルよりも価値がある」

 ・8月6日
 団体準々決勝でタイに勝利。「腕がどんな状態であれ、目指すところは3人とも金メダルなので。自分自身、めげたらいけないし、その目標があるからどんな痛みにも耐えて、治療もしてもらっている」

 ・8月10日
 団体決勝で中国に0―3で敗れ銀メダル。「銀と銅に終わったのは、神様が試練を与えてくれたのかなと思う。4年後、パリで忘れ物をした金メダルを獲りに帰られるように。金メダルを獲るまで私は燃え尽きない」

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