【パリ振り返り】日本の団体球技 世界との差が浮き彫りに バレーもバスケもサッカーも…メダルなし

[ 2024年8月11日 23:00 ]

バスケットボール男女代表が敗退(右はロイター)

 パリ五輪は11日(日本時間12日)、全日程を終えて閉幕する。100年ぶりにフランス・パリでの開催となった夏季五輪。26日(同27日)にセーヌ川での開会式で開幕し、17日間熱戦が繰り広げられた。

 五輪で実施される全ての団体球技で、男女どちらかが出場したのは、自国開催を除けばホッケーと水球の2競技のみが行われた1932年ロサンゼルス五輪以来92年ぶり。戦後初の快挙だったが、飛躍が期待された日本勢の団体球技7競技はメダルを獲得できずに終わった。

 開会式に先立ち日本勢の先陣を切ったラグビー7人制男子は、5戦全敗の最下位で大会を終えた。3大会連続出場の日本男子だが、未勝利で大会を終えるのは初めて。一方で女子は3勝を挙げ過去最高の9位と成長を示した。

 36年ぶりに自力で五輪の道を切り開いたハンドボール男子は1点差の惜敗で金星を逃した初戦のクロアチア戦が最大の見せ場で、結局5戦全敗で敗退した。また、ホッケー女子は1勝4敗で1次リーグ敗退の10位、水球男子も1勝4敗で1次リーグ敗退11位だった。

 48年ぶりに自力で五輪切符を得たバスケットボール男子は3戦全敗、前回東京五輪で銀メダルの女子もまさかの3連敗で姿を消した。

 また56年ぶりのメダル獲得を目指したサッカー男子は1次リーグを3連勝で首位通過するも、準々決勝でスペインに完敗し8強で涙をのんだ。女子も準々決勝で米国に延長戦の末敗れた。

 バレーボール男子は、他球技が続々と去る中、最後のとりでとなったものの、2大会連続、8強の壁に屈した。女子は1勝2敗で2大会連続1次リーグ敗退となった。

 ソフトボールと野球で金メダル、バスケ女子で銀メダルだった東京五輪とは一転、バレーボール男子とサッカー男女以外は全て1次リーグで姿を消すという寂しい結果となった。

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