早田ひな「1人になると自然と涙が…追い込まれていた」 左手負傷も戦い抜いた初五輪「後悔はありません」

[ 2024年8月11日 23:27 ]

卓球女子シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな
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 卓球女子日本代表の早田ひな(24=日本生命)が11日、自身のインスタグラムを更新。シングルスで銅、団体で銀メダルを獲得したパリ五輪を振り返った。

 金メダルも期待された混合ダブルスでまさかの初戦敗退となり、シングルスでは準々決勝で左手首付近の痛みを発症。手負いの状態で戦い抜いて銅メダルを手にし、患部をテーピングで固定したまま戦った団体では平野美宇、張本美和と力を合わせて銀メダルを獲得した。

 激闘を終えて「私の夢だった、憧れだったパリオリンピックが終了しました」と包帯を巻いた左手でメダルを持つ画像を投稿。「最後の最後まで沢山の方に支えていただき団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得することができました 目標としていた金メダルを獲得することは出来ませんでしたがあの状況の中で最後まで全力を出し切ることができて後悔はありません」と現在の心境をつづった。

 「腕の怪我をして生活すればするほど自分の手の痛みに苦しめられ、1人になると自然と涙が出てきてしまうほど追い込まれていました」と大会中の精神状態を明かし、「でもこの3年の間にお世話になった方々の顔が浮かぶと『諦めるわけにはいかない』その想いが自分を奮い立たせてくれていたと思います」と振り返る。

 「現実を受け入れられない自分もいて今すぐにでも逃げ出したい気持ちもありましたが平野選手、張本選手、木原選手、JOCのドクター、トレーナーの方含めチームひなの皆さんや練習相手の皆さんが全力で向き合ってくれたお陰で最後までやりきることができ本当に感謝しています。ありがとうございました」と感謝を記した。

 初めての五輪で2つのメダルを獲得したが、「この3年間の中で何かが足りなかったから怪我をしてしまったと思うし神様にも認めてもらえず銀メダルと銅メダルに終わってしまったと思います」とあえて自分に厳しい言葉をつづった早田。そして「ここからの4年は更に険しく苦しくなることはわかっています。ですが神様が新たな試練を与えてくれたと思い自分の夢のため、みんなの夢のために自分と向き合い続けて答えのない世界を突き進んでいきたいと思います」と28年ロサンゼルス五輪へ力強く意気込みを明かした。

 そして、会場での声援やSNSに寄せられた多くの応援の声に感謝し「パリでの忘れ物を取りに帰ってこられるように引き続き頑張ります 本当にありがとうございました」と結んだ。

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