女子相撲の普及を願う大会開催「体験して魅力を知ってほしい」日本代表から未経験者まで熱戦を展開

[ 2024年8月11日 09:36 ]

「2024相撲女王決定戦」の開会式で掲げられた大会キャッチフレーズ(撮影・前川 晋作)
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 「2024相撲女王決定戦」が10日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で開催された。午前中に行われた第1回全国高等学校女子相撲選手権大会に続いて同会場で、幼児から大人まで幅広い世代が参加できる大会として盛大に開かれ、総勢178人が熱戦を展開した。

 この大会のキャッチフレーズは「広がれ女子相撲の輪」「伝われ女子相撲の魅力」。通常の大会にはない、未経験者を対象とした部門も設置された。相撲を実際にやってみたいけど本格的にやるには敷居が高い…という人々が気軽に楽しめる試合に。「チャレンジャーの部」には計18人が、相撲に取り組む子供たちの母親による「お母さんの部」には計27人がエントリーして大きな盛り上がりを見せた。

 開会式では、大会実行委員で中量級元世界一の太田麻乃さん、軽量級アジア大会優勝の実績を持つ松浦みな美さん、世界ジュニア軽量級優勝の実績を持つ野崎舞夏星さんがそれぞれ大会の趣旨を説明。「もっとたくさんの方に見てほしい、体験して魅力を知ってほしい。女子ならではのしなやかさや粘り強さなど、見て楽しい、やって楽しい魅力的なスポーツだと思います」と女子相撲の魅力をアピールした。さらに「相撲は男性のスポーツというイメージが強いので、相撲をやっていることを恥ずかしいと思ったことがある選手もいるかもしれません。胸を張って女子相撲に熱中できる環境ができることを願っています。女子相撲の未来を作ってくれる選手が増えることを願っています」と思いを込めた。

 大会最後に行われた「女王決定戦」には、高校選手権も含めた各部門の上位入賞者ら20人が参加。体重や学年、年齢無差別で優勝を争った。世界トップレベルの選手では、軽量級(65キロ未満)元世界一の奥富夕夏(25=リバーサルジム新宿MeWe)と中量級元世界一で今年の世界選手権軽重量級(80キロ未満)日本代表の石井さくら(立教大1年)が出場した。土でできた通常の土俵ではなくすり足がしにくいマット土俵という特性もあってか波乱の展開に。出場最年少の乾夢渚(大阪・大東市立住道中3年)が高校生や大学生の実力者を次々に破って優勝した。

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