高野進氏 リレー侍、サニブラウンがアンカーに来るぐらいのオーダーでなければ優勝には絡めない

[ 2024年8月11日 04:00 ]

パリ五輪第15日 陸上 ( 2024年8月9日    フランス競技場 )

<パリ五輪・陸上男子4X100メートルリレー決勝>5位に終わり肩を落とす(左から)桐生、サニブラウン、上山、坂井(撮影・岡田 丈靖)
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【高野進 評論】 オーダー変更含め、戦略的に間違いはなかった。コーナーがタイトな3レーンだったため、1走に坂井を起用し、2走のサニブラウンが直線で後半まで伸びて3走の桐生が見せ場をつくる。その通りに来た。バトンもぶっつけ本番の割にはうまくいった。

 最後は力負け。あの差で来られれば4走の上山は責められない。(バトンをもらう前に)一瞬、後ろを見たが、致命的な減速ではなかった。

 予選で2走を走った柳田は後半に伸びなかったのが気にはなっていた。2走にサニブラウンと同等の9秒台の力を持つ選手を起用し、サニブラウンがアンカーに来るぐらいのオーダーでなければ優勝には絡めない。

 37秒78は悪くないが、この記録で5位は悔しい。04年アテネ大会では400メートルリレー、1600メートルリレーとも4位と健闘し、僕らは安堵(あんど)したものだが、選手たちは相当悔しがり、08年北京大会の銀メダルにつながった。またこの悔しさを糧に一からスタートしてほしい。(男子400メートル前日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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