藤波朱理 公式戦136連勝で金メダル王手!強い強い強すぎる20歳!準決勝10―0「注目してください」

[ 2024年8月8日 02:32 ]

パリ五輪第13日 レスリング ( 2024年8月7日    シャンドマルス・アリーナ )

<パリ五輪・レスリング女子53キロ級準決勝>決勝進出を決め笑顔の藤波(撮影・岡田 丈靖)
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 女子53キロ級で公式戦135連勝中の藤波朱理(20=日体大)が7日、準決勝で21年東京五輪銀メダリストのパン・キアンユ(中国)に10―0のテクニカルスペリオリティー勝ち。3試合を圧倒的な強さ勝ち抜き初五輪での金メダル獲得に王手をかけた。中学2年生だった2017年から7年間続いている公式戦連勝記録も136に更新。大会前から誓っていた「137連勝で金」へ、翌日に行われる決勝の舞台でも圧倒的な強さを見せつける。決勝は日本時間9日午前2時53分開始予定。

 初五輪でのメダル獲得は確定させた。しかし、目指すは金メダル。初戦で22年世界女王に2分5秒フォール勝ちを収め最高の五輪デビューを果たした藤波は、準々決勝もフォール勝ちと圧倒的な強さで4強入り。そして準決勝でも藤波朱理のレスリングを貫き勝利した。

 開始直後から前後左右から攻め続けた藤波。3度バックを取り第1ピリオドを6―0で終えると、第2ピリオド開始からも猛攻を続け、相手に全く付け入る隙を与えず。4分40秒、10―0のテクニカルスペリオリティー勝ちで決勝進出を決めた。

 昨年アジア選手権決勝でも10―0で圧勝していた相手に、再び勝利し笑顔でスタンドの声援に応えた藤波は「ここまでしっかり勝てたので、オリンピックチャンピオンになるためにここに来たので、しっかり明日もう一本集中して、自分のレスリングをして、必ず世界チャンピオン、いや間違えた、オリンピックチャンピオンになりたいと思います。必ず勝って金メダルを持ち帰られるように…注目してください」と翌日の決勝に向けて力強い言葉を残した。

 あと1勝。昨年11月11日に20歳の誕生日を迎えた際には「お酒も飲めるようになったが、五輪があるので我慢する。パリのシャンパンを飲みたい」と語っていた藤波。本場フランスのシャンパンで金メダルの祝杯を――。競技採用された04年アテネ大会から5大会連続、計15個もの金メダルを積み上げてきた女子レスリング。137連勝で6大会連続となる金メダル獲得を決め、勝利の美酒に酔いしれる。

 ◇藤波 朱理(ふじなみ・あかり)2003年(平15)11月11日生まれ、三重県出身の20歳。三重・いなべ総合学園高卒。現在、日体大3年。父で日体大コーチの俊一氏の影響で4歳から競技を開始。20年全日本選手権、21年全日本選抜を制し、同年の世界選手権を高3で制覇。東京五輪金メダルの志土地真優らとの代表争いを制し、パリ五輪代表に内定。中2だった17年9月からパリ五輪前まで公式戦133連勝中。家族は俊一氏、母・千夏さん、17年世界選手権男子フリースタイル70キロ級3位の勇飛さん。

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