【バレーボール】荒木絵里香さん 日本女子のNL1次リーグの“収穫と課題”

[ 2024年6月18日 05:25 ]

井上愛里沙
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 バレーボールのネーションズリーグ女子は16日に1次リーグを終了し、日本は8勝4敗の5位で決勝トーナメント(20~23日、タイ・バンコク)に進出した。また17日に更新された最新の世界ランクで7位となりパリ五輪出場が正式決定した。元日本代表主将の荒木絵里香さん(39)が1次リーグで見えた収穫と課題を分析する。

 パリ五輪の切符を獲得できてホッとしています。初戦で当時世界ランク1位のトルコに勝ちポイントを稼いだことが大きかったですね。日本のバレーは連係の質が生命線です。そのため今大会開幕にピークが来るようにVリーグを早く終了し合宿期間を確保しました。直前までリーグ戦などがあったトルコをはじめ欧州勢より周到な準備ができたことも勝因です。バレー界全体の勝利とも言えます。

 福岡大会では途中出場の選手の活躍が目を引きました。和田選手はライト側のバックアタックを効果的に決めました。“バックライト”が決まると9メートルのネット幅全体をバランス良く使え相手もマークしづらい。そのプレーが最も得意なのが和田選手です。強豪との対戦では特に有効な武器になるはずです。

 井上選手も途中出場で流れを変えてくれました。スパイクの打点が高く決定打のバリエーションが豊富でブロックを利用したり、プッシュを使ったり、状況に応じて打ち方を変えることができます。精神的に落ち着いていて途中から出ても冷静にプレーできるチームに不可欠な存在です。

 課題も見つかりました。カナダ戦、米国戦ではアタッカーがスパイクを打ち切れない場面が多く見られました。まずは単純にセッターとのコンビネーションの精度を高めなければいけません。
 ただ原因は一つではありません。レシーブを正確に上げることも大切です。レシーブを上げるにはブロックも関係してきます。さらにはサーブで相手を崩し切れていないとも考えられます。全部がつながっているのです。

 またカナダ戦、米国戦では20点以降の勝負どころで得点を取り切れなかった。セット終盤、試合終盤の戦い方ももう一段階レベルアップさせなければいけません。五輪まで残り時間は少ないですが、全てのプレーの質を高めてもらいたいと思います。 (元日本代表主将、トヨタ車体クインシーズチームコーディネーター)

 《五輪日本は第3ポット》パリ五輪出場全12カ国が17日に決まった。組み合わせ抽選は19日にタイ・バンコクで行われる。1次リーグは4カ国ずつ3組に分かれて実施され、第1ポットの開催国フランスがA組、世界ランク1位ブラジルがB組、同2位イタリアがC組に入ることが決まっている。残りは世界ランクを基に3カ国ずつポット分けされ、各ポットから抽選で各組に振り分けられる。日本は中国、オランダとともに第3ポットに入る。

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