久常涼 ガラスのグリーン対策 松山から直に聞けたの「大きい」 21歳初挑戦「気負うものもない」

[ 2024年4月11日 04:00 ]

久常涼(左)にアドバイスする松山英樹
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 米男子ゴルフの今季メジャー初戦、マスターズは11日から4日間、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7555ヤード、パー72)で開催される。メジャー初出場の久常涼(21=SBSホールディングス)は9日、松山英樹(32=LEXUS)らと9ホールを練習ラウンド。今季から米ツアーに参戦するホープが、21年王者直伝のアドバイスを胸に初めての「ゴルフの祭典」に挑む。

 一言も聞き逃すまいと、熱心に耳を傾けた。久常は21年王者の松山から助言をもらいながら、9ホールを練習ラウンド。欧州ツアーで日本人初のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝き、特別招待を受けた新鋭が初めての夢舞台に目を輝かせた。

 「ふわふわしています。楽しみな気持ちが大きいし、自分は一番のチャレンジャー。気負うものもないですし、楽しめればいい」

 2週前に計36ホールを回ったが、やはり「ガラスのグリーン」と呼ばれる大会仕様のオーガスタ。難易度は格段に上がっていた。12度の出場経験がある松山から、ホールごとにグリーンの落としどころやラインなどの助言を受けた。「ここで優勝された松山さんにいろいろ聞けたのは大きい」。松山自身の攻め方、一打一打が何よりの教科書。10日も志願しイン9ホールを一緒にラウンドする予定だ。

 昨年松山に続く日本勢3人目の欧州ツアー制覇を飾るなど同ツアーポイントランク上位に入り、今季から米ツアー参戦を果たした。300ヤードを超える飛距離を持ちながら、昨季フェアウエーキープ率はツアー11位の65・43%と“飛んで曲がらない”1Wが武器。21歳は天真らんまんな性格でもあり、松山から「ツネ」と呼ばれて可愛がられている。

 一番出場したいと願っていた大会が、自身メジャー初戦となった。日本勢のマスターズ初出場時の最高成績は01年の伊沢利光の4位。一方で「AON」と呼ばれる青木功、尾崎将司、中嶋常幸でも予選落ちと、第一関門突破の壁は高い。「しっかり4日間プレーすることが大事だと思う」。チャレンジャー精神で、世界最高峰の舞台にぶつかる。

 ◇久常 涼(ひさつね・りょう)2002年(平14)9月9日生まれ、岡山県出身の21歳。3歳でゴルフを始める。渋野日向子らと同じ岡山・作陽高3年時の20年12月にプロ転向。日本ツアーを経て23年から欧州ツアーに参戦し、9月のフランス・オープンで初優勝。ポイントランク上位の枠で今季から米ツアーに参戦。ここまで10試合に出場して最高成績は11位。好きなクラブは1Wで昨季平均飛距離は302・41ヤード。1メートル75、75キロ。

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