バレー女子代表 苦難乗り越え3季ぶり復帰の黒後愛に期待! 「五輪切符獲得できるよう頑張りたい」

[ 2024年4月6日 05:30 ]

<バレーボール女子日本代表会見・練習>練習で汗を流す黒後(撮影・藤山 由理)
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 バレーボール女子の日本代表が5日、都内で会見し、3季ぶりに復帰した黒後愛(25=埼玉上尾)らが抱負を語った。昨年の五輪予選で本大会出場を決められなかった日本のパリ五輪出場の可否はネーションズリーグ(5月14日開幕)1次リーグ後、6月17日付の世界ランクで決まる。21年東京五輪後、心身の不調から1年間休養するなど苦難を乗り越えた黒後は、攻撃力と経験を注ぎ込み、チームをパリに導くことを誓った。

 黒後は3季ぶりに日本代表のユニホームに袖を通した。「この場所に呼んでもらえたことに感謝して日々を過ごしている。私の持ち味は力強いアタックと経験。五輪切符を獲得できるよう精いっぱい頑張りたい」と力強く語った。

 パワフルなスパイクが武器で重要な場面で決め切る勝負強さを備える。17年に初めて日本代表に登録され、東京五輪にはエース候補として臨んだが、日本は1次リーグ敗退。大会後は「体も気持ちもコンディションが上がっていかないことが続いた」。所属の東レを離脱し無期限の休養に入った。「期限を設けず実家に帰り、状態を見ながら1シーズンという形になった」

 22~23年からリーグ戦に復帰し、23年「新しい気持ちでチャレンジしたい」と埼玉上尾に移籍。特に後半戦は好調を持続し得点源としてチームを3位に導いた。それでも代表復帰は「半分くらいは諦めていた」と言う。選出の連絡を受けた時を振り返り「うれしい気持ち。それに尽きる」と声を弾ませた。

 真鍋政義監督は、五輪予選でも活躍した林に代わる位置で試す方針を明かし「東京五輪を経験していて経験値が素晴らしい。高さ(1メートル80)があるのでブロックの部分ではチームとして大きい」と期待感をにじませた。

 パリ五輪出場の可否はネーションズリーグ1次リーグ後の世界ランクで決まる。トルコ、ブラジルなど強豪と顔を合わせるタフな戦いの中で、黒後がエースの輝きを取り戻す。 (福永 稔彦)

 ▼パリ五輪への道 出場枠は開催国フランスを含む12。今年のネーションズリーグ1次リーグ後、6月17日付の世界ランクで出場決定国を除く上位5カ国に出場権が与えられる。ただし出場決定国のない大陸の最上位が優先。日本(9位)は中国(6位)などと残る枠を争う。

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