首位発進の佐久間朱莉 「勝ちにこだわれ」尾崎3兄弟からの金言で意識変わる「今年は勝ちに来てる」

[ 2024年4月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン第1日 ( 2024年4月5日    埼玉県 石坂GC=6535ヤード、パー72 )

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン初日>3番、ティーショットを放つ佐久間朱莉(撮影・会津 智海)
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 21歳の佐久間朱莉(大東建託)が6バーディー、1ボギーの5アンダー、67で回り、22年大会優勝の上田桃子(37=ZOZO)と並んで首位発進した。尾崎3兄弟の教えを胸にツアー初勝利を目指す。デビュー戦となった神谷和奏(22=ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト)は1アンダーの19位につけた。

 勝手知ったるコースで佐久間が最高のスタートだ。1番パー5で残り89ヤードの3打目を50度のウエッジで1メートルに寄せてバーディー発進。その後も3メートル前後を沈めてバーディーを重ねた。最終18番こそボギーを叩いたが、「ショットが安定していた。完璧だった」とうなずいた。

 埼玉県川越市出身でコースは自宅から車で20~30分の距離。中学時代から100回はプレーしたといい「グリーンの特徴は分かっている。ここで狭いスポットを狙って打ったショットはプロになっても生きている」と地の利を強調した。

 技術に定評があったが、意識が大きく変わった。「今までは勝てたらいいなみたいな感じだったが、今年は勝ちに来てる」。合わせてツアー141勝の尾崎3兄弟の金言がきっかけだった。師匠の尾崎将司の77歳の誕生日祝いで集まった1月24日。2人の兄弟も居合わせた。直道(67)が1勝するまでに時間がかかったことを聞き、健夫(70)からは「お前は勝ちにこだわれ。ゴルフだけうまいんじゃ勝てないぞ」と言われた。うなずいていた師匠の思いも知り「そこで凄い気持ちが変わった」とスイッチが入った。

 初勝利にはまだ36ホールを残す。「切り替えて一打一打に集中して優勝争いしたい」と前を向いた。 (内藤 博也)

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