渡部香生子 無念の涙…0秒24届かずパリ切符逃す 日本女子水泳界初の快挙ならず 鈴木聡美が代表

[ 2024年3月22日 20:37 ]

競泳パリ五輪代表選考会 ( 2024年3月22日    東京アクアティクスセンター )

<競泳パリ五輪代表選考会第6日目>女子200メートル平泳ぎ決勝、五輪を逃した渡部(撮影・西尾 大助)
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 女子200メートル平泳ぎ決勝に出場した渡部香生子(27=MEIGI)は、パリ五輪の出場権を逃した。派遣標準記録(2分23秒31)を突破したうえで上位2位までに入れば代表権を得られる条件だったが、渡部は2位に入ったものの2分23秒55で、タイムに0秒24届かなかった。

 同種目では33歳の鈴木聡美が、100メートル平泳ぎに続いて代表権を獲得。「本当にうれしい。私の前に泳いでいた入江さんの泳ぎを見て、心打たれて潤んでいたが、私もしっかり頑張らないと、と思った。臆することなく、ロンドンの自己記録を狙えるように頑張りたい」と語った。

 一方で渡部は取材には応じず、言葉を発することはなかった。

 渡部は出場すれば4大会連続での五輪で、日本女子では競泳、AS、飛び込み、OWS、水球を含めて水泳界初の快挙だったが、達成とはならなかった。レース後は涙を浮かべる一幕もあった。

 12年ロンドン五輪に15歳で初出場。若くして脚光を浴びたが、過去3度の五輪は個人種目で決勝進出が1度もない。パリ五輪こそは、と臨んだ選考会だったが、無念の結果となった。

 ▽競泳パリ五輪への道 個人種目は、今大会の決勝で日本水連の定める派遣標準記録を突破して2位以内に入れば五輪代表に内定する。派遣標準記録は17~23年に開催された五輪、世界選手権の準決勝10位(準決勝のない種目は予選10位)の記録のうち最高記録を採用。昨夏の世界選手権の優勝者にも五輪出場権を付与する方針だったが、日本は金メダルなしに終わり内定者は出なかった。

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