三井愛梨 感激!五輪初出場決定 文武両道の大学生 指導者から「戦う気あんのか?」今どきの性格

[ 2024年3月22日 20:12 ]

競泳パリ五輪代表選考会第6日 ( 2024年3月22日    東京アクアティクスセンター )

<競泳パリ五輪代表選考会第6日目>女子200メートルバタフライ決勝、五輪内定し笑顔の三井愛梨(撮影・西尾 大助)
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 女子200メートルバタフライの決勝が行われ、三井愛梨(19=横浜サクラ)がパリ五輪の代表権を手にした。派遣標準記録(2分7秒95)を突破したうえで上位2位までに入れば代表権を得られるが、三井は2分6秒54の自己ベストで1着。2着の牧野紘子も代表権を手にした。

 三井はレース後のインタビューで、「このような結果になったのは周りの方々のサポートがあったから」と周囲に感謝。後半に加速したプランについては「自分の長所をいかすプランを練っていた。本当はもっと良いタイムを狙っていた。少し悔しい」と本音ものぞかせた。

 また牧野は「やっとという感じ。最後はばててしまったが、3年前と同じ思いはしたくなかったので、もがきました。初めての五輪なので自分らしいレースができるように決勝の舞台で戦いたい」と抱負を口にした。

 三井は法大1年で国際文化学部に在籍。大学2年時に必修の留学制度があるため、体育会所属の学生はほとんどいない学部だが、引退後を見据えて英語の習得に励む。昨年6月には課題の締め切りがあり、高地合宿先の米アリゾナ州フラッグスタッフから提出。翌月の世界選手権で5位入賞するなど競技と勉強を両立させている。

 指導する藤森善弘コーチは「最近の子」と表現。「戦う気あんのか?って思うぐらい、ほわっとしてます」と性格を明かす。指示を「嫌です」と却下されることは日常茶飯事。厳しく指導すると泣くため「楽しく、褒めて、乗せる」を意識する。遠征や合宿には「オフに気分を上げたい」とビューラーを持参。レース前に緊張したら顔をタオルで覆って変顔をつくり口角を緩めるのがルーティンだ。

 ▽競泳パリ五輪への道 個人種目は、今大会の決勝で日本水連の定める派遣標準記録を突破して2位以内に入れば五輪代表に内定する。派遣標準記録は17~23年に開催された五輪、世界選手権の準決勝10位(準決勝のない種目は予選10位)の記録のうち最高記録を採用。昨夏の世界選手権の優勝者にも五輪出場権を付与する方針だったが、日本は金メダルなしに終わり内定者は出なかった。

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