日大相撲部元監督・田中英寿氏が77歳で死去 肺の病気で2カ月前から入院 アマ相撲界の功労者

[ 2024年1月13日 14:33 ]

日大・田中英寿元理事長(18年5月撮影)
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 日大の元理事長で相撲部元監督の田中英寿氏(77)が死去したことが13日、分かった。

 関係者によると、息を引き取ったのは13日の朝4時頃。肺に病気を抱えており、約2カ月前から入院していたという。

 田中氏は1946年(昭21)に青森県金木町で生まれ、小学生の頃から相撲を始めた。木造高を経て日大に入学し、3年時には学生横綱を獲得。卒業後に3度アマチュア横綱に輝くなど、計34個のタイトルを獲得した。

 アマチュア相撲史上最強選手と称され、日大の1学年後輩にあたる横綱・輪島が大関時代に稽古場で田中氏に勝てなかったという逸話も残っている。

 1983年に日大相撲部の監督に就任。のちに関取として大相撲で活躍する久島海や舞の海、琴光喜ら多数の選手を育てた。指導者としての実績はもちろんのこと、アマチュア相撲の発展に尽力した業績も数知れず。日本相撲連盟の専務理事や副会長、国際相撲連盟会長などを歴任し、アマチュア相撲のオリンピック競技化を目指して世界各国への普及や女子相撲の発展にも努めた。

 08年には日大の理事長に就任。日本オリンピック委員会(JOC)副会長を務めるなど、相撲以外にも活動の幅を広げた。21年11月に所得税法違反容疑で逮捕され、同年12月に日大理事長を辞任した。

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