【ラグビーW杯】ポルトガル大金星 フィジー薄氷の4大会ぶり8強 豪は史上初敗退…1次L最終戦でドラマ

[ 2023年10月9日 07:57 ]

ラグビーW杯フランス大会1次リーグC組   ポルトガル24―23フィジー ( 2023年10月8日    トゥールーズ )

フィジーに勝利し歓喜のポルトガル(AP)
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 大金星だ!世界ランキング16位ですでに1次リーグ敗退が決まっていたポルトガルが、同8位のフィジーに24―23で逆転勝ち。4大会ぶり2度目のW杯で、通算8試合目にして記念すべき初勝利を収めた。 ラグビーW杯日程&速報

 一方、敗れたフィジーは7点差以内の敗戦でボーナスポイント1を獲得し、2勝2敗、総勝ち点11でオーストラリアを並びながらも、直接対決の成績によりC組2位が確定。こちらも4大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たした。優勝2度を誇る次回27年大会開催国のオーストラリアは、10大会目で初の1次リーグ敗退の屈辱となった。

 試合は3点ずつを取り合って迎えた後半5分、ポルトガルは2本のキックを交えた攻撃で、最後はWTBストルティが勝ち越しトライ。一度は同点に追い付かれたが、同11分にはプロップのフェルナンデスのトライで再び勝ち越し。だが敗れれば敗退の可能性もあるフィジーの1トライ1ゴール1PGを決められ、三たびリードを許した。

 だがポルトガルも決して諦めなかった。6点差で迎えた残り2分。敵陣右サイドのラックから自らボールを拾い上げたストルティが狭いサイドを突破すると、インゴール目前でWTBマルタへラストパスを出しトライ。SHマルケスがコンバージョンを決めて逆転すると、たった1点のリードを最後まで守り切った。

 勝利の瞬間、スタンドのファンと一体となって喜びを分かち合ったフランカーのマルティンスは「驚きだ。言葉が出ない。歴史的だ。人生で最高の瞬間だ」とまくし立てた。ジョージアには引き分け、ウェールズとオーストラリアにも善戦するなど今大会を1勝1分け2敗の躍進に導いた元フランス代表のラジスケ監督も「驚きだし、信じられない。驚くようなスコアをしてくれた。こんなチームを率いることができて幸運だ」と話した。

 ボーナスポイント(BP)も奪えずに敗れた場合、1次リーグ敗退となっていたフィジーは、1点差の敗戦で辛くもBPを獲得。2勝と2敗、全て7点差以内という接戦続きの1次リーグを何とか闘い抜き、準々決勝に駒を進めた。今月1日の1次リーグ最終戦後、順位が確定するまでフランス国内に留まっていたオーストラリアは、歴史的な低迷で敗退が決まった。

 ▽準々決勝対戦カード
 ウェールズ―アルゼンチン(日本時間15日0時、マルセイユ)
 アイルランド―ニュージーランド(日本時間15日4時、サンドニ)
 イングランド―フィジー(日本時間16日0時、マルセイユ)
 フランス―南アフリカ(日本時間16日4時、サンドニ)

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