【世界相撲】女子団体は3大会連続の銀 今日和「心と心の交流が感じられた」4年ぶり開催に感慨

[ 2023年10月9日 07:07 ]

団体戦決勝、先鋒戦を制した今日和。土俵下は(左から)阿部なな、久野愛莉、角田奈那
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 世界相撲選手権大会が8日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で行われた。20年以降はコロナ禍で中止が続いており、大阪府堺市で行われた19年以来4年ぶりの開催となった。

 11チームのトーナメントで争われた女子団体戦は、先鋒・今日和(26=アイシン)、中堅・角田奈那(日大4年)、大将・久野愛莉(24=東洋警備保障)の布陣で臨み、1回戦から準決勝まで3試合とも3―0の無失点で決勝に進出。13年ぶりの団体優勝を懸けて、強豪・ウクライナと対戦した。

 先鋒・今は、自身よりも長身のモレンコに両まわしをつかまれて胸が合う展開になったが、うまくまわしを切って形勢逆転。右ハズで押し上げてからの右すくい投げで先制した。中堅・角田は、軽重量級優勝のマキシメンコに激しい攻防の末に寄り切りで敗れた。

 1―1で迎えた大将戦は無差別級優勝の久野愛莉と重量級優勝のベレゾフスカ・イワンナによる世界最強対決に。久野は得意の左を差すもまわしが引けず、すくい投げにいったところを送り出された。2―1で惜しくも敗戦。3大会連続の準優勝となった。

 団体戦全勝の今日和は、個人戦では重量級に出場。決勝でウクライナのベレゾフスカと対戦した。「まさか張ってくるとは」と予想外の立ち合いでもろ差しを許し、逃れようとしたところを後ろにつかれて送り出しで敗れた。昨年のワールドゲームズ無差別級決勝でも対戦して敗れていた相手に、雪辱を果たすことはできなかった。

 4年ぶりに開かれた世界選手権。自国開催の2日間を終えた今日和は「やっぱり土俵の中での国際交流はすごくいいなと思った。言葉ではない心と心の交流が相撲だと思うので、それが感じられた大会だったかな」と感慨を込め、国際大会の意義を改めて実感した。

 ▽女子団体戦
優勝 ウクライナ
2位 日本
3位 アメリカ
3位 ポーランド

 ▽女子重量級(80キロ以上)
優勝 ベレゾフスカ・イワンナ(ウクライナ)
2位 今日和(日本)
3位 ボール・キリヤン(アメリカ)
3位 チョースリ・カンハニト(タイ)

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