【バスケW杯】セルビア指揮官“史上最年長V”に王手!初優勝狙うカナダの夢砕き歴史的快挙へ弾み

[ 2023年9月8日 20:45 ]

バスケットボール男子W杯準決勝   セルビア95―86カナダ ( 2023年9月8日    フィリピン・モール・オブ・アジア・アリーナ )

<バスケW杯>男子セルビア代表のペシッチ監督(AP)
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 バスケットボール男子W杯準決勝が8日に行われ、セルビア(世界ランキング6位)がカナダ(同15位)に95―86と勝利。14年スペイン大会以来2大会ぶりの決勝進出を決めた。21年からチームを指揮するスベチスラフ・ペシッチ監督(74)は02年米国大会以来、指揮官として2度目の優勝に王手をかけた。

 8月28日に74歳の誕生日を迎えたばかりのペシッチ監督が新しい歴史を作るまであと1勝に迫った。10日の決勝戦でもしセルビアが勝利すれば、W杯史上最年長優勝監督が誕生することに。FIBA公式サイトによると、これまでの大会最年長優勝監督は14年スペイン大会で米国を指揮したマイク・シャシェフスキで当時67歳。この記録を大幅に上回ることになるという。

 さらに前身である世界選手権を含めたW杯で過去2度の優勝を経験した監督はわずか3人。トーゴ・レナン・ソアレス監督はブラジル代表を率いて59年チリ大会、63年ブラジル大会の連覇を達成。アレクサンダー・ゴメルスキ監督はソ連(現ロシア)を率いて67年ウルグアイ大会と82年コロンビア大会を制覇。そして前述のシャシェフスキ監督が米国を率いて10年トルコ大会と14年スペイン大会の連覇を果たした。そのため02年米国大会でユーゴスラビアを優勝へと導いたペシッチ監督が2度目のタイトルを獲得すると、史上4人目の快挙となる。

 ペシッチ監督はこれまで、のちにNBAスター選手となるブラデ・ディバッツ、トニ・クコッチ、ディノ・ラジャらユーゴスラビア代表ジュニアチームを率いて87年世界ジュニア選手権優勝に貢献。大会中には優勝候補の米国を2度目破る快進撃を見せた。世界選手権(W杯)ではユーゴスラビア代表を率いて02年米国大会を制覇。

 欧州選手権でも93年にドイツ代表、01年にユーゴスラビア代表を率いて優勝を経験。異なる2カ国で欧州選手権を制覇した唯一の指揮官に。20年には監督としてFIBA殿堂入りを果たした名将がW杯の歴史を塗り替えるかどうか注目が集まる。

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