【世界陸上】20歳・柳田大輝、100ｍ予選突破「ギアを上げてファイナルに進みたい」

陸上・世界選手権第1日 （ 2023年8月19日    ハンガリー・ブダペスト ）

男子100メートル、7組。3着で予選突破を決めた柳田（右）（AP）
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　陸上の世界選手権が19日、ハンガリー・ブダペストで開幕し、男子100メートルの柳田大輝（東洋大）は、予選7組で10秒20の3着となり、20日の準決勝に駒を進めた。

　柳田は「もう何段階か、ギアを上げないと勝負できないと思うので、次はスタートからもっとしっかり自分の走りができればいいと思う」と、“世界の凄さ”を肌で感じた様子。3着争いは僅差となったが「隣を全然見ていなかったので、ゴールしてから、競ってたんだなという感じだった。まあ、通過できたので良かったと思う」。準決勝に向けては「予選の課題を修正して、ファイナルに進めれば」と語った。

　アジア選手権を制した20歳のスプリンターが個人種目での世界陸上デビューを果たした。昨年は400メートルリレーを走ったが、今回が初の個人代表。「やっとつかめた100メートルの代表。変に気負うことなく楽しみたい。いつものレースの一つとして平常心で臨む」と話していた。

　日本選手権では坂井との接戦で敗れ、準優勝。レース後に崩れ落ち、悔し涙を流す姿は同大会の象徴的なシーンだったが、それを周囲にイジられ、自然と立ち直れることができた。アジア選手権では10秒02をマークし、好調を維持。「順調に練習を積めた。予選から飛び出して、最近のレースパターンで臨めれば良い」。その自信をレースにぶつけた。