【世界陸上】復調サニブラウン 最後は流して100m余裕の予選突破「今年はメダルを取れるように」

[ 2023年8月20日 03:00 ]

陸上・世界選手権第1日 ( 2023年8月19日    ハンガリー・ブダペスト )

予選を突破し、ホッとしたような表情を見せるサニブラウン(AP)
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 陸上の世界選手権が19日、ハンガリー・ブダペストで開幕し、男子100メートルのサニブラウン・ハキーム(東レ)は、予選6組で今季自己ベストとなる10秒07をマークして1着で通過し、20日の準決勝に駒を進めた。70メートル付近で先頭に立つと、最後は流すような余裕の走りだった。

 サニブラウンは「結構、気持ちよく走れたかなと思う」と手応え十分。「最後は余裕の走りでしたね」という質問には「まあ、明日が本番なので、今日はいい感じに刺激を入れて、明日に備えるために…。最初、いいペースでしっかり組み立てていって、後半、いい感じで立ち上がったので、もういいかなと思って、そのままスピードを保ってゴールしました」と、狙い通りの走りだったことを明かした。「前回は決勝で悔しい思いをした。今年は決勝でしっかりやるぞという気持ちで、勝てるように、メダル取れるように頑張っていきたい」と、目標はまだ先にあることを強調した。

 22年大会で日本人初の7位入賞を果たしたスプリンターが、無事に第一関門を突破した。ブダペスト入りした際にはロストバゲージに見舞われ「カバンがなくなったり、いろんなことが起きている」と語りながらも「落ち着いて準備をしている」と強調していた。「去年は決勝で悔しい結果だった。しっかり決勝で全力で走ってメダルラインを狙いたい」。その戦いが始まった。

 歯車がかみ合った。6月の日本選手権では準決勝で負傷し、決勝でも本調子でなく最下位の8位に沈んだ。それでも7月20日にスイス・ルツェルンで行われた競技会で今季ベストの10秒09をマーク。帳尻を合わせて、代表に滑り込んだ。さらに調整を進めて「ここ2週間で(調子が)上がっている」と手応えを語っていた通りの好走を見せた。

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