朝乃山 明生を突き落とし10勝目 照ノ富士とマッチレース続く 12日目は再入幕力士異例の中入り後半戦

[ 2023年5月24日 19:14 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2023年5月24日    両国国技館 )

明生(右)に突き落としで勝利した朝乃山(撮影・島崎忠彦)
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 9場所ぶりに幕内復帰した元大関で東前頭14枚目の朝乃山(29=高砂部屋)が東前頭6枚目の明生(27=立浪部屋)を突き落とし、東横綱の照ノ富士(31=伊勢ケ浜部屋)と2人、1敗を守った。立ち合いで得意の左上手を引いたが、右は差し負けてもろ差しを許す。9日目に照ノ富士も破った明生の出足に土俵を背負ったが、そこからが元大関の真骨頂だった。

 左から打った上手投げに、こらえようとした明生の反動を使ってすぐさま右から突き落とした。「上手は取ったけれど、右は(差し)負けたのでそこは悔しいです」。笑顔なき勝者は「自分の相撲じゃない。最後は思い切った結果です」と気持ちを引き締め直した。

 それでも勝ち星を2ケタに乗せる、大きな1勝だ。幕内通算200勝をかなえると共に、12日目の対戦相手は東関脇の大栄翔(29=追手風部屋)に決まった。

 再入幕力士の中入り後半戦での取組は、好成績ゆえの抜擢と言え、「思い切ってやるだけです」。25日は4年前の夏場所14日目、初優勝を決めた記念日。「もう過去のことです」と前だけを向いて残り4日間の土俵に臨む。

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