体操パリ五輪期待の星 14歳山口幸空が首位「たまたまじゃないかなと…」

[ 2023年4月21日 04:42 ]

平均台の演技をする山口幸空(撮影・小海途 良幹)
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 体操の全日本個人総合選手権第1日は20日、東京体育館で女子予選が行われ、世界ジュニア選手権個人総合銀メダルの山口幸空(さら、14=米田功ク)が平均台などで得点を伸ばし、4種目合計54・566点で首位に立った。昨年のNHK杯女王の宮田笙子(しょうこ、18=順大)は53・198点で6位発進。世界選手権(9~10月、ベルギー)の選考を兼ね、22日の決勝、5月のNHK杯の合計得点で5枠中4人が決まる。

 24年パリ五輪へ向けた期待の新星・山口が、一気にトップに躍り出た。平均台では安定感のある演技を見せ14・200の高得点をマーク。同種目で21、22年世界選手権女王の芦川、渡部を上回った。「たまたまじゃないかなと思っているが、たまたまじゃないように決勝で自分の演技がしたい」と切り替えた。

 今年3、4月の世界ジュニア個人総合で銀メダルを獲得。「きょろきょろしないで」自らの演技に集中できるようになったという。まだ中学3年生で、1メートル54の身長も伸び盛り。「メダルを狙える位置にいる。今日と同じように行動目標をしっかりできれば」。年齢制限により今年の世界選手権には出場できないが、日本の頂へ、来年のパリ五輪へ好発進した。

 ○…右かかとの疲労骨折から回復途上のエース・宮田は6位スタート。段違い平行棒の離れ技で落下し得点を落とし「もったいない」と唇をかんだが、跳馬で14・333の高得点を出して挽回。「最後まで乗り切れたことが大きかった」と安心した様子で「(患部は)悪化した状態ではないのであさってに合わせたい。とりあえず疲れを取りたい」と話した。

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2023年4月21日のニュース