【ラグビー】山下裕史、神戸での公式戦通算200試合出場へ「よう、できたなと」

[ 2023年4月21日 15:12 ]

ボールを手に今季最終戦へと意気込む山下裕
Photo By スポニチ

 ラグビー・リーグワン神戸の元日本代表プロップ山下裕史(37)が、今季最終戦で快挙を達成する。

 23日の横浜戦(花園)に向け、チームは21日に神戸市内で調整。プロップとして先発メンバーに入った山下裕は、ゲーム形式のメニューなどで調整した。横浜戦に出場すれば、神戸での公式戦出場が通算200試合に。チームにとって史上初の大台に到達する。

 「よう200できたなと思います。“200いきたいな”ぐらいでシーズンに入って、ちょっとずつ…。(達成時が)チームが良い状態やともっとうれしかったと思うけど、そんな時に200になってしまうのは、僕の持ってるとこでしょうね、逆に(笑い)」
 中学までは野球をやっていたが、中学2年時に父親が他界。就職するために入学した都島工高でラグビーと出会い、猛練習で知られる京産大をへて、08年に神戸へと加入した。

 神戸での出場だけでなく日本代表などでも実績を残しながら、一貫して社員選手としてラグビーと向き合ってきた。過去にはプロ選手になれるチャンスもあったが「ビビって、一歩が踏み出せなかった。嫁さんを納得させる答えが出なかった」と笑う。

 社業をこなしながらも、現在は休日も関係なく、ほぼ毎日のようにクラブハウスへと足を運んで体を動かす。それが、37歳となった今も第一線で戦い続けるプロップのルーチンだ。

 チームは現在9位。プレーオフ出場の可能性が消滅し、かつ1部残留も確定させている中でも、モチベーションは十分にある。「勝って終わりたい。最後、自分たちの形で終わるのがやるべきことだと思う」と言葉に力を込めた。横浜戦には母親や家族らも駆けつける予定。チームにとっても、自身にとっても来季へとつながる白星をつかむ。

続きを表示

2023年4月21日のニュース