まくりの中島 蝉川に続く!2差6位発進 前週プロ初Vの同学年に負けん

[ 2023年4月21日 04:45 ]

男子ゴルフツアーISPSハンダ欧州・日本トーナメント第1日 ( 2023年4月20日    茨城県 PGM石岡GC=7039ヤード、パー70 )

2番、ティーショットを放つ中島(撮影・藤山 由理)
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 元世界アマチュアランク1位の中島啓太(22=フリー)が6バーディー、1ボギーの65で回り、5アンダーの6位と好発進した。試合が進むに連れ、プレーの精度も順位も上がる「まくりの中島」が欧州ツアーとの共催大会で初日から首位と2打差につけ、前週の蝉川泰果(22=フリー)に続くプロ初Vを視界に捉えた。金栄洙(キム・ヨンス、33=韓国)、アンディ・サリバン(35=英国)が7アンダーで首位に並んだ。

 怒濤(どとう)の「まくり」だった。8番で6メートルを沈めると最終9番では10メートルをねじ込み、連続バーディーフィニッシュ。中島は「どっちもフックライン。(開幕戦の)東建の途中からアイアンの球出しがドローに変わってきてパッティングでもフックのイメージがしやすい」と話す。後半だけで4つ伸ばし、日本初開催の欧州ツアーで初日から飛ばした。

 一打ごとの進化が続く。ラウンド中もフィードバックを重ね「感じたことを次のホールでも変えていく」と言う。だから終盤ほど強い。開幕の東建ホームメイトカップは50→18→8位。前週の関西オープンも22→13→9位と2日目以後の順位は右肩上がりだ。特に最終日のバック9はいずれも31、33と爆発している。ゴルフ脳の高さが垣間見える。

 前半11番でボギー先行も引きずらない。メンタルトレーニングの成果が光る。中島は頭の中に「つぼ」をつくり、試合中の反省点はいったん、つぼの中へ。ラウンド後、つぼから反省点を取り出して向き合うことで「試合中のストレスが減った」と話す。技術面ではオフに練習量の6割をショートゲームに充て1Wは苦手コースをイメージして振ってきた。

 優勝者には今季残りと2年間の欧州シードが付与される。「チャンスが広がるという点では魅力的な試合。優勝を目指したい」。既に初日のフィードバックも完了し、課題は「上りのスライスライン」と明確だ。前週は同学年の蝉川がプロ初Vを飾り、猛烈に刺激も受けた。アマ時代の21年9月以来となるツアー制覇へ「まくりの中島」が真価の2日目以降に突入する。 

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2023年4月21日のニュース