霧馬山が高安と白熱の三番稽古「キツいけどよくなってくる」泥まみれのぶつかりガッチリで充実感

[ 2023年4月21日 17:16 ]

霧馬山(中央)と激しい三番稽古を繰り広げる高安(撮影・前川 晋作)
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 大相撲春場所で初優勝を果たした関脇・霧馬山(26=陸奥部屋)が21日、東京都中央区の荒汐部屋に出向き、同じく出稽古に訪れた幕内・高安(33=田子ノ浦部屋)らと計20番取った。

 荒汐部屋の小結・若元春(29)、十両・荒篤山(29)も含めた4人での申し合い稽古から始まり、途中から高安との三番稽古に。際どい勝負や納得いかない内容になると互いに「もう一丁」と譲らず、2人で11番連続で取り続けた。一番一番の内容が濃密だったためか「30~40番ぐらいやったかと思ってた」と番数以上の充実感があった。

 三番稽古が終わると、そのまま高安の重い胸を借りてぶつかり稽古。約8分間かわいがられるとスタミナ自慢の霧馬山でもさすがに体力が尽きてきたのか、何度も転がされて泥まみれに。最後はフラフラになりながら力を出し切った。稽古後には、噴き出す汗を拭いながら「一生懸命稽古やってよかったです」と満足げな表情を浮かべた。

 右ふくらはぎの化膿(かのう)で今月上旬の巡業を休場し、11日から実戦稽古を再開。当初は出遅れに焦りを見せていたが、この日で今月5度目となる荒汐部屋通いや巡業でも稽古を重ね、しっかり取り戻した。「今日みたいに一生懸命やれば大丈夫。もちろんキツいけど、それでどんどんよくなってくると思うので」。大関獲りに挑む夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)に照準を合わせ、調整は順調な様子。元大関の胸を借りて汗と泥にまみれ、地力をつける充実の稽古となった。

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2023年4月21日のニュース