高安が霧馬山を求めて出稽古先へ追っかけ「全ては場所で結果を出すため」充実の21番

[ 2023年4月21日 17:20 ]

荒汐部屋で充実の稽古を行った高安(左)と霧馬山(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 大相撲の幕内・高安(33=田子ノ浦部屋)が21日、東京都中央区の荒汐部屋に出向き、小結・若元春(29=荒汐部屋)と出稽古に訪れた関脇・霧馬山(26=陸奥部屋)を相手に計21番取った。

 霧馬山とは最後の連続11番を含む17番。「霧馬山とやるために来た。強い人とやると良い稽古になるので」と春場所優勝力士を稽古相手に求め、出稽古先に乗り込んだ。申し合いでは負け越し「強くなってますよ。結果出てますので」と霧馬山の実力を素直に認めた。

 ぶつかり稽古では約8分間の“かわいがり”。次期大関候補筆頭に稽古をつけた元大関は「相手もメリットがあるし、僕も残す稽古になるからお互い鍛えられる」と充実感を得た。春巡業でも若手有望株の金峰山(25=木瀬部屋)にガッチリ胸を出すなど、本場所で対戦する後輩の育成にも積極的。「全部自分のためにやっているので。全ては場所で結果を出すためです」と出稽古の目的を語った。

 春場所後、巡業以外で関取衆と稽古するのはこの日が初めて。「まだやり始めなのでこれから」と今後の巡業や出稽古に意欲を見せた。充実の稽古を終え、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)で大関獲りに挑む霧馬山の前で「おまえと稽古したから来場所優勝できそうだ」と一言。悲願の初優勝を目指す33歳は、春場所優勝力士にあやかって一つ自信をつけた。

続きを表示

2023年4月21日のニュース