“氷上の哲学者”町田樹さんミズノスポーツライター賞を受賞 488ページ超大作「まだまだ書き足りない」

[ 2023年4月20日 13:52 ]

ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞し、表彰式で笑顔を見せる町田樹さん(右)
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 元フィギュアスケーターで国学院大助教の町田樹さん(33)が20日、22年度のミズノスポーツライター賞の最優秀賞を受賞し、東京都内で表彰式に臨んだ。14年ソチ五輪5位、同年の世界選手権銀メダルなどの実績を持ち、「氷上の哲学者」として名高い町田さんは、昨年3月に『若きアスリートへの手紙―<競技する身体>の哲学』(山と渓谷社)を上梓し、同著が高く評価された。

 トロフィーと副賞の賞金100万円を贈られた町田さんは、「偶然にもこの賞は私の人生と同じ33年目を迎え、特別なご縁があると感じている。大変光栄に思う」などとあいさつ。20年間の競技者としての経験、引退後の研究者としての学術的な視座から、若いアスリートへの手紙としてまとめた書が高く評価されたことを受け、「大いなる励みにして研鑽を重ねていきたい」と述べた。

 あいさつの中では、同著が488ページと分厚く、価格も3960円と異例の高額となった経緯について、「当初は200ページくらいで安価な値段を構想していたが、まだまだ書き足りないということで、わがままを言って変更した」とタネ明かし。現在も研究者として学生アスリートを指導する立場にあり、「出版しても、まだまだ書き足りない」と次回作の出版にも意欲を示した。

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2023年4月20日のニュース